お早う | DISCUS放題

お早う



9/9
お早う
1959日本
小津安二郎
佐田啓二/久我美子/笠智衆/三宅邦子/杉村春子

最初の便の2枚目は1959年の小津作品。
白黒だと思って見ていたらいきなりカラーだったので、
これは小津作品の中でも新しい方なのかもしれない。
リメイク版というクッションを挟んでしまったが、
これが私にとって正真正銘の初小津ということになる。

ローアングルで有名な小津監督だが、
この作品で一番目についたのはローアングルというよりも
人物をセンターに持ってきて、左右に人物へと奥行きをつける画面構成。
ストーリーだけでなく、見る人の視線までもさりげなく目的の場所へと誘導する
巧みな構成が気持ち良い。

お話は日本版「大人は判ってくれない」みたいな感じなのだが、
結構コメディタッチで笑えたり、
主人公となる兄弟のやりとりや仕草がかわいらしくほのぼのしていて、
軽い仕上がりの印象。
1959年のどこにでもあっただろう家族と団地のお話だけど、なんだか懐かしく、
自分も感じたことのある子供の頃の理不尽ないらだちを思い出した。

子供としても気持ちもわかり、
同時に今となっては大人としてもわかるこの感じはなんだかはっとする。