ブログネタ:何度でも読み返したい自分の中の名作マンガ、小説は? 参加中

今年もこの季節がやってきました。


毎年各社の「夏の文庫フェア」に必ず登場する、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」です。


昔の人が書いた物語は、子供であった自分にとってまるで教科書に載ったもののようで、


興味のわく対象ではありませんでした。


いや、国語の教科書は大好きでしたが。←


さておき、そんな遠い存在だったこの物語を一気に近い物にしたのが、宮沢りえさんのCMでした。


夏の文庫フェア、白い浜辺で銀河鉄道の夜の台詞を読むだけの至極シンプルなものでしたが、僕にとっては破壊力十分でした。





主人公はおとなしい少年ジョバンニ。


船の仕事で父が家をあけている中、病気がちな母を支えるために子供ながらに仕事をしていたりします。


そんな優しい男の子が、ミステリアスなクラスメイトのカムパネルラと銀河鉄道で果てしない旅に出かけます。


行く先ざきで遭遇する不思議な出来事、乗り合わせた人々との出会いと別れを経て二人きりになったジョバンニの台詞。


「カムパネルラ、また僕たち二人きりになったねえ、どこまでもどこまでも一緒に行こう。


僕はもうあのさそりのようにほんとうにみんなの幸(さいわい)のためならば僕のからだなんか百ぺん灼いてもかまわない」


CMの宮沢りえさんはさそりのくだりから台詞を読むのですが、なんとも胸に響く一瞬でした。


こんな綺麗な台詞が書かれた物語は一体何なのだろう。


物語を知らない子供の自分はそのことに夢中になりました。


そしてそれが「銀河鉄道の夜」だと知り、初めて宮沢賢治に触れたわけです。


なんとも美しい物語でした。


それ以来この本は僕の一番になったわけですが、何故この台詞がこんなにも美しく感じられるのか、


大人になった今も不思議でなりません。


清らかな気持ちになりたい人は、ぜひこれを読んでみていただければなと思います。


夏の夜にぴったりの物語ですよ。