女に送った内容証明は、不倫したなら慰謝料払え、みたいな内容だったと思う。訴えてやる❗️ではない。

軽いジャブよ真顔


女はその内容証明を無視した。

示談を持ちかけても来なかった。太々しいなあ。


でも、それは想定内。


わたしが内容証明を送った目的は、彼女の不倫が同居の家族にバレること。

彼女は仕事をしているので、郵便を受け取ったのは母親だった。

わたしにはなんのリアクションもなかったが、実はこの時、彼女の家はかなりパニックになっていたらしい。


なぜすぐに訴えなかったか。


わたしと弁護士は、先に離婚を成立させた後に彼女を訴えると決めていたから。

不倫により離婚してしまった後の方が彼女の印象が悪くなるからね真顔

ただ、それまでのうのうとはさせないために内容証明をどうぞ。



わたしにはやらなければならないことが山積みだった。


わたしは別居するまで個人経営の病院で受付のパートをしていた。突然の休みの理由を体調不良と伝えていたので、奥さまに電話して本当の理由を伝えて仕事を辞めさせてくれるようお願いした。

突然のことで迷惑だろうから、とりあえず一度戻って最後に2週間だけ働くことにした。

子どもも幼稚園をお休みしている状態だしね。


わたしは夫に電話した。


念書を取られたり、彼女に内容証明が届いたりしたので夫は焦っていた。


夫「こっちに戻ってくるんだね!とりあえず話し合おう!」


わたし「話し合いのために帰るんじゃないの。色々整理するために帰るのよ。あなたはお義母さんの家に行っててくれる?」


夫「なんで?俺の家でもあるんだぞ。3人で暮らそうよ」


わたし「家を空けてくれないなら帰れない」


夫「わかった。とりあえず母さんのところに行くけど、話し合いの時間作って」


そのつもりはない真顔

話し合いなら、わたしは2年間も求め続けたのだから。

いまさらなにを言うんだ。



子どもはわたしの実家で寝るのを怖がった。

仏間だったしね。。。

慣れた家に帰ってとても喜んでいた。


子どもには頻尿の症状が出ていた。


膀胱炎を疑って近所の小児科に行くと、心因性の頻尿だと言われた。小児科の先生には親のあなたがしっかりしないとと言われ、悲しいやら情けないやら子どもに申し訳ないやら。。。


子どもはわたしが働く2週間の間、幼稚園に通った。

園長先生に辞めることを伝えた。

子どもはお友だちに会うと元気を取り戻し、頻尿も良くなっていった。まさに心因性なんだな。。。


夜になると夫から電話がかかってきた。

今から行くだの子どもには父親が必要だとかうるせー。

「来たら警察呼ぶわよ」と言ったら黙った。

いや、夫が家に帰宅するだけで警察は呼べないんだけど、悪いことしてる自覚があるからだろうね、警察って言うと黙る夫。。。アホやな。。。


土日になると朝イチで義母から電話がかかってきた。


義母「YOLさん。。。ごめんなさいね」


わたし「お義母さんが悪いわけじゃありませんから」


義母「今日、息子とそっちに行ってもいいかしら?」


わたし「お伝えしていますが、この2週間はこちらに来ないでください」


義母「なぜ?いいじゃない?」


わたし「子どもが混乱してるんです」


義母「なおさら会わないと。父親に会えないから混乱してるのよ」


わたし「。。。お義母さん、わたしたちは離婚するのでこの子は父親のいない子どもになります。この混乱をわたしと子どもで乗り越えないといけないんです。

今、お義母さんや元夫さんが来て、離婚しないようなことを子どもに言われると、期待させて傷つけてしまいます。会わせないとは言っていません。離婚が成立するまで待ってください」


義母「リコンリコンってあなたが言ってるだけでしょう?息子も反省してるのよ。1度くらい許してあげて。あなたもすぐにわたしに相談してくれたらよかったのに。

それにね、息子にだって子どもに会う権利があるのよ!」


わたし「お義母さんは知らないみたいですけど、元夫さんの不倫は2度目です。1度目の不倫は子どもの妊娠中で、わたしたちはそれからうまくいっていませんでした」


義母「え。。。2度目ですって?あなたたち仲良かったじゃない。。。」


わたし「そう見えましたか。そして、元夫さんが子どもに会う権利ですけど。。。義務は果たしましたか?

元夫さんが子どもと遊ぶことなんて1ヶ月のうち何日ありました?なにを今になって子どもに会いたいとか言ってるんですか?わたしたちにとって、元夫さんはいないのがあたりまえです。

権利を振りかざせるのは義務を果たしてるひとだけです。こちらには来ないでください」


義母は黙った。


義母は普段とても控えめなひとでわたしにも優しかった。だからこの日、1度くらい許せだとか、権利だとか言われたのはショックだった。

わたしの家族はこんなに痩せてしまったわたしを見て、もうここでがんばれとは言わない。

でも、夫の親族はわたしにがんばれと言う。

そういうとこだよね。


この日、わたしは父に来てもらって、子どもを連れて水族館に行った。

少しでも気分転換になれば。。。

でもなんか、子どもの笑顔がニセモノな気がする。。。


パート先の院長の奥さんはわたしが辞める日、泣きながら抱きしめてくれた。「こんなに痩せて、ひどいわね。。。がんばるのよ、YOLさん」

わたしも涙が流れた。


幼稚園にも最後のお迎えに行った。


お別れ会をしたのか、先生たちは涙目で、子どもたちは口々に別れの挨拶をしてくれた。

園長先生はわたしと同年代の若い男性で、自分の子どもも園にいた。


園長「ところでお母さん、今回はなぜおやめになるんですか。。。急な話で理由を聞けてなかったので。。。」


わたし「。。。離婚することになりまして。。。」


園長「え!どうして。。。」


わたし「夫が浮気山ほどで。。。」.


浮気山ほどというフレーズは、藤原紀香さんと離婚した陣内智則さんが自虐でよく使ってたもの。

できるだけサラッと軽く伝えようと思ってマネしたが、すべて言い終わるまでに涙がドッとあふれてきた。

もう後から後から流れてきて、しまいにはしゃくり上げ始め、言葉にならず。。。


園長先生は空を睨んで「なんてことを。。。」とつぶやいた。

お迎えに来た他の園児のお母さんたちも、事情はわからないだろうがもらい泣きしているひとがいた。


わたしは結局最後まで涙が止まらず、まともな挨拶もできずにただ頭を下げて子どもを連れて家に帰った。



それからダンボール2つ分くらい、わたしと子どもの衣料品を詰めて、父に迎えに来てもらった。


その日、やはり夫はやって来た。


でも、父がいたのでわたしに話しかけることができず、わたしたちが出ていくのをただぼーっと見送っただけだった。