mayuの道*入学式
4月。大学の入学式。
真新しいスーツ。
ここから新しい私の人生が始まるんだ。
都内の大きなホールで行われる入学式は、すでに何百何千という数の学生と保護者で溢れかえっていた。
憧れていた一人暮らし。
誰にも干渉されない生活。
これで何もかも過去を捨てて、新しい自分がスタートするんだ。
姉に付き添ってもらっていた私は、目をキラキラさせながら会場へと入っていく。
「まゆ、入学おめでとう」
姉はそう言ってにっこり微笑んだ。
このときは、何の不安も感じていなかった。
すべてがうまくいくと信じていたんだ。
式が終わると、会場の外にはクラブやサークルの勧誘の嵐。
オールラウンド、サッカー、テニス、漫研、明らかに飲みサークルだろというような感じのところも沢山あった。
だけど、すべてが新しくて新鮮で、
大学という場所はなんて楽しいんだろうと、感じたんだ。
