なかなか優れもののサスペンション

150プラドやハイラックスで一番気になるフロント下がり

バンパーやウインチを装着するとさらに車高は下がり

2インチアップのコイルスプリングを取り付けても上がらない

  

上がらないからフロントアップスペーサーへと

考えが行くのは物理的に大間違いで

手軽なものはサスペンションの構造に対して

大きなダメージを与えてしまう

   

ARBブランドで発売されているOMEのBP-51

想像を超えた作りです

ハイラックスGUN125のサスペンションキット

 

  

  

最大の強みはダンパーの伸び側と縮み側の両方を

調整できる構造となっている

 

     

  

      

  

ハイラックスのフロントに取付

 

     

  

車高を調整できる構造

 

     

  

リアへ装着

 

    

  

フロントダンパーの自由長は実測でほぼ純正と同じで

このサスペンションの構造に最適

当社ではフロントアップスペーサは取り付けない

 

取付後に標準車とどのぐらい違うか試走して確認する

標準車はショックの伸び側がずいぶん強くしているようで

ステアリングを切りこんだ瞬間は誰が運転しても

フロントの初期の応答性が良い

何もせずに簡単にフロントの向きが変わる

初期だけのセッティングでいつでも曲がると錯覚する

  

その弊害は乗り心地に現れる

一般道の舗装のうねりや凸凹を通過する際に

タイヤが伸びきらない

伸びきるスピードよりもギャップを通過する時間が早いから

タイヤが路面に追従できていない

変な違和感のある乗り心地となっていた

  

もちろん同じようなセッティングもできるけれど

生理的に受け入れがたい乗り心地は改善して

固くても乗り味の良いセッティングにすれば

いつでも運転したくなる

  

曲がりやすい車にするには無理やりセッティングではなく

適切なスピードコントロールと荷重移動で曲げることを

考慮した上でセッティングしていけばいい

   

一口で言うとBP-51に交換してフロントを標準車から

60mmアップさせたのにも関わらず

車の乗り心地は向上した

  

ガレージにあったサスペンションの比較

150プラドD/T車とGRハイラックスのフロント

 

   

  

取外していないけれどよく似たバネの巻き加減なので

参考までに線径を比較しておきたい

 

150プラドのコイル径

  

   

 

GRハイラックスのコイル径

 

   

 

見た目で分かるぐらいの差はこんな数値でした

KINGは美しいけれど

舗装路で走るセッティングを考えれば

BP-51の選択も大ありでしょう