すでに8日となりましたが本年もよろしくお願いいたします。

 

正月、1日は午後から出勤で2日から通常通りの営業でした

たくさん作業が溜まっているので作業とその前の準備などで正月から仕事です

 

そんなお正月の最中に初めてのお客さまからのSOSが入り

昨日まで走れていたのに急に動かなくなったとの内容

エンジンは始動するけれどDレンジに入れてもまったく進まない

今いる場所には数百キロかけて走ってきている、などと数点を聞いて判断

スムーズに直るだろうと思い受け入れすることにした

 

任意保険のレッカーサービスは大変便利で当社まで無料で到着

なおかつその場からレンタカーも借りられるので困った際にはありがたいサービス

ただ、保険会社により差はあるので掛け金よりも特約サービスの内容で

保険会社を再考してみるのも良い

  

数百キロ走っている間にATフルードが全部漏れ出していない限り

ATには問題は無いと考えた

レッカーサービスの方にはセンターデフロックのスイッチを押して状態をみてもらう

するとスムーズに動いてキャリアカーに乗せることが出来たということで

予想通り原因はフロントのハブ周辺にありそうな予感

  

そのままガレージに入れたランクル100

  

    

  

使用環境やメンテナンス状況により差は出来るけれど

ドライブシャフトとハブアウタフランジの関係が怪しい

フランジのスプラインがバックラッシュによりクリアランスが広がると

あるとき車重に負けてドライブシャフトが空転

フルタイム4WDはこれだけで走れなくなる状態になり得る

 

初めてのランクルにはありがちなのでハブの外観確認から

まずは右側のハブフランジ

サビもなく作業前の怪しさは見当たらない

  

    

 

こちらは左側のフランジ

どちらかと言えばこの左側の方が古そうに見えるけれど

異常は感じとれない

  

   

 

次にフランジキャップを取り外してみる

まずは外観程度の良さそうな右から

  

キャップを取り外した瞬間思わず声が出た

通常ではあり得ないドライブシャフトの位置にビックリ

  

    

  

スナップリングが無かったのだろうかと探してみると

キャップ側にありそうだ

 

   

  

クリアランスが緩くて外れたのかどうかは不明だけれど

間違いなくトラブルの原因はここにある

  

次にタイヤの内側のナックルアーム付近を確認

汚れ具合からここ最近の事ではなさそうに見える

  

   

 

気になったのがドライブシャフトのブーツ

押されているから変形は分かるけれどいつもと違う

  

   

 

問題個所以外のドライブシャフトを見ていると変だと感じた

ドライブシャフト全体を見渡してみると隠れた新たな問題も発見

   

動かない原因箇所のハブフランジを外してみると再使用は不可能だった

  

   

 

どちらにしても修理をするのにトラブルの元になりかねないので

ASSY交換をすることを選択

 

続きます