エンジンの音が大きくなったようだとの相談があり
12ヶ月点検を兼ねてお預かり
エンジンは全く異常なしで
エンジンオイルをワコーズに交換
当たり前だけどオイルは重要なのでブランド名だけで選択するのではなく
オイル偽装などもあるかも知れないという気持ちで購入元を選ぶ事が重要
まずはタイヤホイルを取り外そうとするがこれがなかなか固かった
ここ最近でこんな風になったようには思えない
ワイヤーブラシで磨いてから錆封じを塗っておくことにする
左側のハブにガタがあるようなのでメカと2人で確認し合う
するとハブではなくナックルケース本体にガタがある
ナックルを分解すればベアリングはバラバラになるかも知れないレベル
それでもステアリングが振るなど症状は出ないものです
ナックルを内側から見ると過去に大きく漏れた跡がある
なのにオイル分が現在無いのも不自然だと思いデフオイル量を確認
満杯では無いけれど問題は無いレベルだった
タイヤは左右にもガタがあったので確認すると
まずステアリングロッドのエンドにガタがある
交換が必要なレベルなので取り外してピットマンアームを点検
するとギアボックスのシャフトにガタがありアームがカタカタと動いている
ステアリングを回しながら重くならないことを確認しながら
ガタが無くなるあたりでステアリングギアボックスを調整
定番のラテラルロッドのブッシュももちろん交換が必要
この辺から法定点検ではなくなってきて
メンテナンス前の点検をしているようにあちらこちらに問題を発見
旧車なので問題のある箇所を一度は洗い出しておかないといけない
そんな気持ちで見て行くことにする
フロント左右のブレーキホースは短いので必ずヒビ割れは出てくる
パワステポンプなどは漏れていて普通だと考えておいた方がいいぐらいで
かなりの確率で漏れているけれどフルードが減っている訳ではない
リアデフのオイルシールからもオイルが滲んできている
ここもいつかは交換しないといけないので深く気にすることはない
とりあえず少しだけ減っていたので満杯までオイルを追加しておく
このような感じで旧車の点検が進んで行きます