車高アップ、すなわちリフトアップは何故するのか、果たしてその性能はいかに?

よくお客様から尋ねられるから、今回はその問いの答えを考えてみた

その中でも、ワイルドで男らしいスタイルの車に乗りたいと言うのは当たり前だから除外した

   

では性能という枠でダートウエイ的に思いついたことを挙げてみる

  

①サスペンションのストロークを増やすためにリフトアップをする?

   これは正しくはどうだろう、伸びもせず縮みもしないサスペンションなら分かるけど

   四駆の場合、それもランクルとした場合は純正のストロークはある

      

   例えばランクル100やプラドのような独立懸架のサスペンションは純正車高がアーム類が動く

   範囲の中心と考えていい

   ジャッキでクロスメンバーを上げた場合にタイヤが浮くまでには相当距離がある

   すなわちこれがサスペンションの伸び側となる

   リフトアップすると言うことは、クロスメンバーを上げてボディが2インチ上がった状態となる

   実際にはアーム類の角度が変わるために全く同じではないにせよ考え方は同じでOK

   独立懸架の場合は伸び側のストロークを犠牲にして車高を上げる事だからストロークは減少する

   その具体例が、上り坂でアクセルオンすればフロントが浮き気味となり、それに加えて

   路面のミューが低い場合は空転し、前進できなくなる

   車高を上げるほど自滅する可能性が高くなることも考慮しなくてはいけない

                    

②リーフ車はフロントが伸び縮みするから走破力が高い?

   確かにフロントリーフ車は伸び縮みするけれど、ある程度まではリアは動かない

   ある程度の悪路はフロントかリアのどちらかが伸び縮みすれば走って行ける

   「フロントが動かない車=走破力が無い」はすべてにはあてはまらず、リアの動きでカバーしてる

          

   フロントとリアの両方がっそれぞれに最大動いているような路面状態の時に果たして車は

   前進するのだろうか?

   その時のことを想定しサスペンションを選んだり作ったりするのはベストだろうか・・

   ランクル80と100のリアサスは一見同じようだけどアッパーアームの取り付け位置や角度が

   サスが伸びきる時を想定してよりスムーズに動くように進化してる

   チューニングショップでリンクの取り付け位置を見直す前にメーカーで変えてきた

            

③サスペンションストロークを最優先に考えるよりも、どんどん走れる車作りを考えた方が良い

   その中でタイヤや車高などを決めて行く

   「クロカン走破=四駆」だと思いがちだけれど、そうでもない

   高速道路もハイスピードダートもクネクネ峠も走れるのが四駆としての車の定義だ

   タイヤにオールテレーンという名前があるように、四駆はすべてのステージで走れるはず

       

   ふにゃふにゃサスでグネグネゆっくり走るよりも、スムーズにスイスイ走る車があればそれでいい

   その為にはホントに走れる車作り

   もっと車と言うものに真面目に向き合わないといけない現実がある

     

      

   次回は走るための具体的なアイテム、スタックした時の簡単レスキューの基本について

   近々記事にして行きます