今年の夏はいつもより早く鳴き始めたセミたち
ガレージには多くのセミがやってくる
フロアに裏返ったり、窓のサッシ溝に入って動けなる彼ら達
サッシのレールに入ったセミは手に取ろうとすれば最後の力で暴れる
ちょっと待った!敵じゃないよと、喋りながら手で持つ
向かう先は会社玄関の鉢の上
歩きながら「お疲れさんやったな、またね」と声をかける
背中を指で擦ると鳴き始めるセミもいる
体の特徴からかアリが集団で来て持ち帰ることはない
静かにそのままの姿で一生を終えるセミたち
これは会社南側のブロックで飛び立った抜け殻を今朝発見
毎年恒例の真夏の行事のようになってきた
自然の掟とはいえあまりにも短い一生
動物も植物も自分たちの子孫を残し、種を守るために生まれて来てる
人間もたぶん同じだろう
他の動物は天敵から身を守りながら一生を終える
人間の天敵は皮肉なことに、一番は人間
多分、手を抜くこと無く最後まで頑張ってるセミたち
メスが見つかってからも鳴くのかな?
最期ぐらい少し手加減をして、生まれた木の下で休めば良いのにと思うほど
ダートウエイを鳴き納めの場所として選んでくれたなら、最期は花の下で眠りにつける
しっかりと見届けたい最期の時
忙しくてもこれだけは毎年仕事を中断しても出来る
これも縁だなきっと