今のワンコは2代目

黒ラブのミルちゃん、女の子

でも1年体を洗ってあげていない

そんな訳で会社にも連れて来れなくなった

少し前までは毎朝出勤の用意をしてると彼女も連れて行ってくれると期待して

シッポを振りながらアピールしていていた

でも最近はガラスの向こうのミルと目が合っても

寝たままでピクリとも動かない

ついに犬にまで期待もされなくなった

ちょっと寂しいと思いわざとに咳払いや鼻歌を唄うがほとんど動じない

彼女もなかなか賢い

   

愛犬に見放されたのはコレが初めてではなく初代のワンコはセットランド

毛が伸びてこまめなブラッシングが必要なのに全然しなくて

お尻のあたりやお腹周りは毛がダンゴのように出来ていた

ある程度ダンゴになればハサミでカット

普通のセットランドは毛がふさふさしているのにうちのジュリ(浜田朱里から命名した)は

ハサミで下手にカットされた犬だった

それでもあるときまでは信頼関係が結ばれてたと信じている

  

そのある時とは・・・

台風が直撃したときの事、雨戸を閉めても雨風凄く打ち付ける夜中に寝てたときにふと思い出した

アレ? ジュリだ!

急いでオカンの部屋へ行き庭の電気をつけて戸を開けた

目の前に座ってコチラを見てるジュリと目が合った

全身ずぶぬれで震えながらこっちを見てる

台風の強い風で犬小屋は2~3回転ぐらい横転したところに飛ばされている

その飛ばされた格子にジュリの鎖はつながれていた

犬小屋返っても犬返らず・・・

冗談ではなく悲痛な思いが感じと取れる目だった

すぐに鎖を離して家の玄関にジュリを入れてやりその晩は無事に終わった

その二日後、ジュリは家出した

鎖を離しても家の敷地から出なかった犬が首輪を残して蒸発

よほどの決意があったのだろう

数日は自転車で近くを探したが見当たらなかった

まさしく主人に愛想を尽かして出て行った愛犬

真っ暗の台風の夜を過ごした彼女になら出て行く決断は簡単だったのかもしれない

  

その後今のミルは2代目のワンコ

もうすでにあきらめられ始めた今日この頃

会社に連れて行くにはまずシャンプーが必要

最近ストレスのせいか笑顔もシッポ振りもなくて淡々と寝ている

今度こそ逃げられないように可愛がらないと

人の心と同じで愛情を注がないと元気が出ないみたい

ここまで寂しい思いをさせたのは飼い主の責任なのだから