翌朝、千鶴と原田は永倉の元へ。そして三人が 鉢合わせる。
新八「左之!今日の昼の軍議の話なんーー」
原田「その前に新八、話てェことがある」
新八「?なんだよ」
言葉を遮り、意を決して原田が口を開いた。
原田「俺はもうお前と一緒には行けねぇ、これから千鶴と江戸に戻る」
新八「…ハッ、何だよそれ…どうしたっていうんだよ俺たちずっと一緒にやってきたじゃねぇか!ようやくこれからじゃねぇか!!はははっ」
千鶴「永倉さん駄目っ…!」
原田「余計な口出しすんじゃねぇ!!」
今にも殴りかからんばかりの勢いで踏み出した永倉を目にして千鶴が制止の声を発するが、それを良しとしなかった原田が止めに入り再び黙りを決め込んだ。それを見て永倉は無駄だと悟り
新八「…っ、何も言いたくねぇのか。ならーー」
躊躇うことなく抜刀し、構える。
新八「てめぇの槍に聞いてやらぁ!!」
原田「お前に合わせて刀でもいいんだぜ!」
新八「刀同士じゃコッチが勝っちまうだろ!!」
槍と刀 二つの男の信念を貫くための闘いが始まるーー
【男の約束(曲名適当)】
(原田)さあ
(新八)来い!
(原田・新八)手加減するなよ
(原田)いま
(新八)さら
(原田・新八)後戻りなんて
(原田)でき
(新八)ねェ
(原田・新八)信じるもののため 嘘をつかず生きていくため
新八「…ったく、ムカつくくらい的確に急所ばっか狙ってきやがるなぁ!」
原田「それはお互いさまだ!俺じゃなかったらとっくに くたばってる!」
(原田)ダチならわかってくれ!
(新八)ダチだから許せねェ!
(原田)なら
(原田・新八)勝負をつけようぜ 俺たちらしく生きるために
新八「左之ーー!!」
原田「新八ーー!!」
(新八)来い!
(原田・新八)手加減するなよ
(原田)いま
(新八)さら
(原田・新八)後戻りなんて
(原田)でき
(新八)ねェ
(原田・新八)信じるもののため 嘘をつかず生きていくため
新八「…ったく、ムカつくくらい的確に急所ばっか狙ってきやがるなぁ!」
原田「それはお互いさまだ!俺じゃなかったらとっくに くたばってる!」
【曲続き】
(原田)ダチならわかってくれ!
(新八)ダチだから許せねェ!
(原田)なら
(原田・新八)勝負をつけようぜ 俺たちらしく生きるために
新八「左之ーー!!」
原田「新八ーー!!」
永倉に突きつけられる槍。闘いの末、軍配は原田に上がった。
原田「勝負あったな…」
新八「サッパリ理解できねぇな!俺たち二人ならもっとスゲェことが出来るはずなのに…っ、勿体ねぇ。しかもその理由が…女のためなんてな…」
原田「お前みたいに剣のために剣を振るうのも格好良いけどよ、惚れた女を護るために剣を振るうのがくだらねぇ理由だとは思わねぇぜ」
新八「……わかってるさ、それくらい。負け惜しみくらい言わせろってんだ…」
永倉が力無く納刀し、互いに息が上がった状態で暫しの間のあと、永倉が問いかける。
新八「一つだけ教えてくれ…もし彼女のことが無くてもあの時…新選組を辞めてついてきてくれたか?」
原田「当たり前のこと聞いてんじゃねえよ!俺は今お前とこうしてここにいる。それが何よりの答えだ!」
新八「…っ!ふっ、はははははははっ…二人で何処にでも行っちまえってんだ!!俺は…俺の信じる道を進むからよ」
千鶴「~っ、永倉さん!」
新八「千鶴ちゃん!もし左之に泣かされるようなことがあったら、いつでも俺に言いに来いよ!?俺がキッツいお灸を据えてやる。…今日の仕返しも含めてなぁ!」