ミュージカル薄桜鬼 原田左之助篇
耳コピ
M1原田の千鶴への想いの歌
そのあと不逞浪士に絡まれ、羅刹に遭遇する千鶴の登場で総司と斎藤に助けられる場面。
総司「あーあ…残念だなぁ、僕が始末しちゃうつもりだったのに。一君、こんな時に限って仕事が早いよね」
斎藤「俺は勤めを果たすべく動いたまでだ」
総司「でもさ、アイツらがこの子を殺しちゃうまで黙って見てれば僕たちの手間も省けたのかな」
千鶴「っ、ありがとうございました!」
土方「運の無い奴だ。いいか、逃げるなよ。背を向ければ斬る」
千鶴「浅葱色の…だんだら…新選組!?」
総司「ぷ、ははははは!…バレちゃった?いいよね?土方さん」
千鶴「待ってください!!私には…私にはやらなきゃいけないことがあります!私、父さまを探さなきゃいけないんです」
【夜道を照らす月(曲名適当)】千鶴
夜道を照らす月 そのすがた隠す
深い闇 包み込む わたしひとり歩き出す
怖いけれど 繋いだ手思い出して
一筋の光さえも 消えてしまう前に
満ちては欠ける月に 微かな願い託し
見知らぬ街でひとり
必ず見つける優しい父さま
深い闇 包み込む わたしひとり歩き出す
怖いけれど 繋いだ手思い出して
一筋の光さえも 消えてしまう前に
満ちては欠ける月に 微かな願い託し
見知らぬ街でひとり
必ず見つける優しい父さま
~回想~
綱道「千鶴」
千鶴「父さま!どうかしたの?」
綱道「実はな…しばらくの間、京の都に行くことになった」
千鶴「しばらくって…どのくらいなの?」
綱道「ひと月になるか、それともふた月になるか」
千鶴「気をつけてね父さま…京の都は治安が悪いって言うもの」
綱道「京にいる間はできる限り手紙を書くよ」
千鶴「うん、約束ね!」
儚い花をやめて 蝶になり羽根を広げ
風には風で何処を
月が照らす場所 探し出す為に
原田「お前の処遇が決まったから伝えにきてやった」
千鶴「私、殺されるんですか!?」
原田「おい…ちょっと待て」
原田「おい…ちょっと待て」
千鶴「父さまが新選組に追われているとしたら、私も新選組の敵の身内ってことですよね。だから殺すんですか!」
原田「確かにな。しかもアレを見ちまったとしたら運がねぇ…成仏してもらうしかねぇか」
千鶴「…っ、わかりました」
原田「何か言い残すことはないか」
千鶴「もういいです。一思いに殺してください」
原田「ふっ、覚悟が決まった良い顔だ!ははははっ悪かった!ちょっとからかってみたくなっただけだ」
千鶴「!からかうって…」
原田「綱道さんは俺たちの協力者だ、だから探してる。お前がいれば綱道さんを見つけられるかもしれないからな。しばらくは俺たちの元にいてもらうってよ!」
千鶴「………」
原田「どうした?嬉しくないのか」
千鶴「っ…からかうだなんて!本当に怖かったんですから!」
原田「悪かったな。でも、なかなかの度胸だ良い顔をしてたぜ、女にしとくのはもったいねぇ」
千鶴「どうして!」
原田「当たりか。見るからに女っぽいんでカマかけてみたんだが…」
千鶴「京は危険だと聞いたので…」
原田「確かにな。まっ、ここにいりゃ安全だ俺たちがついてる。綱道さんを探すの手伝ってくれるな?」
千鶴「はい!お願いします!」
原田「俺は新選組十番組組長、原田左之助だ」
千鶴「原田さん」
原田「雪村って呼ぶのもあれだな…名前は?」
千鶴「雪村千鶴です!」
原田「よろしくな、千鶴」