今回10日間と短期であったが、バンコク・サムイ島・プーケットの3ヶ所を訪れることが出来たし、移動手段もバス・電車・トゥクトゥク・モーターサイ・タクシー・飛行機・フェリー・ボートと多様に利用した。
まずそれぞれの印象と感想を。
バンコクは基本的にゴミゴミしているし、バイクなどの交通量も半端じゃない。都市として発達している部分もあれば、本当に未開のまま荒れている土地も残っていたりする。ショッピングモールや、繁華街、観光スポットがバンコク市内に散在しているのにも関わらず、公共の交通機関が十分に整備されていないためにトゥクトゥクなどを使わないと移動はかなり不便。しかしあちこちで工事現場を見かけたので、10年後か20年後には綺麗に整った都市ができているのではないかと期待できる。
サムイ島は以前の記事にも書いたが、本当に楽園。ゆっくりと南国で落ち着いた旅行をするならサムイ島は適している場所にちがいない。島時代が小さいためにバイクがあればすべての場所に1時間もかからず行くことが出来るし、最低限のものや施設は島内にあるので不便を感じることは全然なかった。海も山も綺麗で、本当に素敵な場所だった。
プーケットは同じく島であるが、こちらは完全に開発された南国リゾートといった印象。人の多さもサムイ島の比じゃないくらい多いし、交通量やホテルの多さを見てもそう。十分に開発されている分、不便さは一切ないし楽しめるスポットも多いのだが、その反面サムイ島のようなゆったりとした雰囲気は失われてしまっていた。南国で派手に遊びたいなら適している。ちなみにサムイ島では一切日本人を見かけなかったが、プーケットではかなり頻繁に見かけた。
次に旅行を通してタイに関して思ったことを項目ごとに。
<時間>
いくつかの記事でも書いたかもしれないが、タイの時間のルーズさは半端じゃない。電車が遅れまくるのも当たり前、百貨店も時間通りにオープンしないし時間を気にする方がバカバカしく思えてくるくらい時間の正確さは重要視されていなかった。実際この10日間腕時計をつけていなかったし、携帯で時間を確認する回数は日本でのそれよりはるかに少なかった。
<お金>
現在のレートは1バーツが3円ちょっと。しかし、物価が全く違うため、単純にバーツの価格を3倍してみてもあまり意味がない。ガイドブックには1バーツ10円くらいの感覚でいるべきだと書かれていたが、だいたいそれくらいの感覚が正しいと思った。
タイで1食を普通に良いものを食べると100バーツから300バーツかかるが、屋台などで済ませると50バーツ以下で済む。
水のペットボトルも6バーツから10バーツ程度なので、日本でもコンビニでは100円で売っていることから1バーツ10円におおよそあてはまる。
<タイ人の生活>
この項目は根拠はないし、ただ街を歩いていて感じたことだと断っておく。
駅の出口を出たところで、本当に未就学くらいの2人の小さな姉妹が空のコップを持って小銭をねだっていた。またどう考えても中学生くらいにしか見えない男の子が働いている現場も見かけた。日本では中学までの義務教育と、高校もほとんどの子が進学することから"子供は学生たるもの"という意識が強いが、一歩外に出てみるとそれは当然のことではない。タイでは小さな子供が働かなければいけない家庭もある事実には、これまで行ったアメリカや韓国ではあまり見かけなかっただけに、中々に重い衝撃を与えられた。
また詳説はしないが、プーケットで訪れたナイトスポットでもまた違った一面からタイでの生活の苦しさを垣間見た。お金のためなら何でもする、は言い過ぎかもしれないが、働く女性たちにはその感覚に近いものを持っているように感じられた。その背後には生活していく、ひいては生きていく必死さがあるようにも思われる。
いかに日本が恵まれているかを痛感した。
最後に特にタイには関係しないが思ったことをつらつらと。
まず今回ホステルに泊まったこともあり、いろんな国の人と話す機会に恵まれた。ホステル以外でもプーケットでは旅行者ばかりだったので、タイ人以外の外国人も見かけた。その中で日本人の長所短所が自分の中で浮かび上がってきた。
もちろんここも多分に偏見が含まれる可能性は考慮して欲しいし、国毎に人を分類することは不可能に近いことは十分わかっていることを先に断っておく。
まず日本人の短所は押しが弱いところ。タイでは料金は交渉制のことが多いが、こういうとき日本人は押しが足りない気がする。わりと今回交渉する術は身につけられた気もするが、ホステルのルームメイトであったカナダ人の女の子の方が交渉する能力に長けていた。彼女だけではなく、バンコクでタクシーの運転手に凄まじい勢いで安くするよう迫っているヨーロッパ系の女性も見かけた。まわりと同調する方が良いとされる傾向のある日本人にとって、相手に強く自己主張することは中々に難しい。海外ではそれがマイナスに出ることもあることを今回実感。
逆に長所としては、サービスや心遣いの洗練されているところ。タイの通貨両替の窓口で"closed"と看板をかけている向こうで平然と携帯をいじっているのが見えたときには凄くイラっとした。あと今回、東京バンコク間の行き帰りの航空会社は他国の航空会社を使ったのだが、客室乗務員の女性が、笑顔もなく舌打ちしながら働いていたのを見たこともあった。サービスにおいて日本では当たり前とされていることのレベルの高さを気付くことができた。
最初にも書いたが、これは一般に言えることではなく全体的な傾向の話である。プーケットのホステルの素敵なスタッフ達のように、気遣いが本当に長けている人もいるし、百貨店の強面のセキュリティが客と目が合うとニッコリ笑ったりと、人によっては素晴らしいサービスをする人もいる。
人に関しても文化に関しても、今回これまで訪れた国とは相異なる国であるタイを訪れたことで、さらに視野が広がった。
また同時にいかにまだまだ自分の知見が浅いかも痛感した。
これからも機会があれば海外に出て、いろんな人や文化を受容できる余裕を持てるようにしたい。その過程で英語が重要な手段であることもまちがいない。学ぶべきことがまだ十分にあることは嬉しいことでもある。
今回の旅行もタイでしか出来ないような貴重な経験ができたし、価値観や考え方を変える良い機会にもなった。本当に充実した10日間を過ごせたと思う。無駄にしないようにしたい。
書きたいことは書いたしこれくらいにしとこう。
