株式会社fundbook(ファンドブック)は、独自のビジネスモデルとテクノロジーの活用によって、スピーディーかつ公正なサービスを提供するM&A仲介会社で、企業のM&A・資本提携を支援する企業として評判です。
一般的なM&A仲介会社は「アドバイザリー仲介型」と「プラットフォーム型」に分かれますが、株式会社fundbookはその両方を掛け合わせた「ハイブリッド型」のサービスを提供する会社として、企業のM&A戦略を成功へと導いてくれます。
また、M&A業界が勢いを増している昨今、転職市場においてもM&A業界が人気です。
この記事では、株式会社fundbookの事業内容、業績、社員の口コミ評判、魅力満載の研修制度、年収について紹介しています。
株式会社fundbookについて詳しく知りたい方や、M&A業界への就職を検討している方等に有益な内容となっています。
株式会社fundbookについて
株式会社fundbookは2017年8月に設立されたM&A仲介会社です。
“気軽にM&Aの相談ができて、安心してM&Aが選択できる新しい世界を創出する”をパーパスに掲げ、他社とは違う「ハイブリット型」という独自のビジネスモデルで企業のM&Aをサポートしています。
「fundbook cloud」という自社開発のM&Aマッチングプラットフォームを擁しており、テクノロジーの活用によって、アドバイザーの能力に依存しない属人性を排したマッチングを実現していることが、株式会社fundbookの大きな強みです。
また、セクターごとに分業体制を構築する独自のモデルを打ち出し、スピーディーにM&Aのプロセスを進行できる仕組みによって急成長を遂げています。
株式会社fundbookの業績
株式会社fundbookの売上高と成約件数を、下表にまとめました。
年度(期) | 売上高 | 成約数 |
2017年度(第1期) | 1.7億円 | 6件 |
2018年度(第2期) | 14.8億円 | 33件 |
2019年度(第3期) | 35.6億円 | 45件 |
2020年度(第4期) | 非公開 | 非公開 |
2021年度(第5期) | 非公開 | 非公開 |
2022年度(第6期) | 50.6億円 | 58件 |
2019年度には売上高が35.6億円を達成すると、“業界異例の急成長企業”として注目を浴びました。
しかし、売上高35.6億円を達成した直後に新型コロナウィルス感染症による緊急事態宣言が発令されたことで、株式会社fundbookでも約2ヶ月間オフィスをクローズするなど、大きな影響を受けています。
また、コロナ禍の影響を受けた各業界のM&A案件は次々と頓挫し始め、クライアントと直接顔を合わせることもできない時期もありました。そんな状況下においても、テクノロジーを活用したM&A仲介会社である強みを活かし、動画による施設見学を導入したり、オンラインによるトップ面談に素早く切り替えたりしたことで、業績に壊滅的な影響を及ぼすことを阻止できたそうです。
株式会社fundbookは創業以来成長を続け、現在M&Aアドバイザーの人数は100名以上となっています。採用の強化も奏功し、2022年度は過去最高の売上高を記録しました。
M&A仲介事業
M&Aとは「Mergers and Acquisitions=合併と買収」の頭文字をとった略語で、一般的に「会社や経営権の取得」を意味しています。
主なM&Aの手法は≪株式譲渡≫≪事業譲渡≫≪合併≫≪会社分割≫の4つに分かれており、その他にも広い意味では、業務提携や資本提携といった≪提携≫も含むこともあるようです。
M&Aを行うことで譲受企業は時間の節約、シナジー効果、新たな市場や外国市場への参入などのメリットが挙げられ、譲渡企業は事業継承・後継者問題の解決、企業の存続、従業員の雇用を守られるなどのメリットが挙げられます。
サービスの質にこだわる株式会社fundbookのM&A仲介では、25,000社の譲受企業ネットワークをもとに、アドバイザーの専門的な知見はもちろん、テクノロジーやAI等を活用した「fundbook Matching Model」によって、最適なM&A候補先を選択することができます。
この独自の手法が注目を集め、業種に関係なく、幅広い業界のM&Aを成約に導いてきました。
株式会社fundbookの特徴
株式会社fundbookのM&A仲介サービスの特徴を3つに分けてご紹介します。
ハイブリッド型M&A仲介
株式会社fundbookのM&A仲介サービスが他社とは違う最大の特徴は、M&Aプラットフォームとアドバイザーの両方を掛け合わせたビジネスモデルでサービスを提供していることです。
多くのM&A仲介サービスは、アドバイザーが成約までを一貫してサポートする「アドバイザリー仲介型」と、オンライン上でマッチングの場を提供する「プラットフォーム型」に分けられますが、株式会社fundbookのM&A仲介サービスは、その両方を掛け合わせた「ハイブリッド型」です。
専門家が成約までサポートしてくれる一方で、プラットフォームやAIも活用するため、アドバイザーの先入観を越えた企業同士のマッチングと、担当者の能力に左右されないM&A候補先の選出が可能となりました。
着手金・中間金無料の完全成功報酬制
M&A仲介というと着手金や仲介金に数百万円がかかる会社も少なくありませんが、株式会社fundbookはM&Aが成約するまで一切費用がかからない“完全成功報酬制”を採用しています。
着手金・中間金・買手相談料・株価診断料を無料にする背景としては、「経営者がM&Aを気軽に相談できる場所を創る」という創業者の想いがあります。
完全成功報酬制により、M&Aが成約しなかった場合には、一切費用が掛からないのも株式会社fundbookの特徴です。
あらゆる業種でM&Aを成約
株式会社fundbookには、M&A支援実績が豊富なアドバイザーが100名以上在籍し、お客様に寄り添ったサポートを行っています。これにより、2017年8月の設立から3年間で成約件数は90件にのぼり、2022年度(第6期)の決算期時点では、累計140件以上のM&A成約実績を重ねています。
また、豊富な成約実績の中で、特定の業種に偏っているということはなく、あらゆる業種のM&A支援実績があることも、株式会社fundbookの特徴です。
また、株式会社fundbookのサービスを利用したM&Aでは、20代~40代の若手経営者によるM&Aが急増していることも特徴的で、事業承継だけでなく成長戦略のためにM&Aを希望するニーズが高まってきていることが伝わります。
株式会社fundbookの社員からの口コミ評判調査
ここでは、実際に働く社員による口コミ評判から株式会社fundbookの働き方、給与、入社を決めた理由等を調査した内容を紹介しています。
フラットで風通しの良い会社
専門部署ごとに分業して仕事をこなしていく環境で、会社全体で仕事をこなしているというチーム意識が高い社風です。
上司は、メンバーが行き詰まった時は声をかけてくれて、課題解決に向けて動いてくれるなど、信頼できる存在で、人間関係にも恵まれた会社だと思います。
また、仕事は社員それぞれに裁量権があり、自己管理で自由に働くことができるため、フラットで風通しの良い会社だと感じています。
株式会社fundbookは担当者の能力等に関係なく、公正なM&Aサービスを提供できるよう「特化型分業制」を導入し、各工程のエキスパート集団によるアドバイザーチームでM&A戦略をサポートしています。
自己管理による仕事は、良い意味で責任感や緊張感をもって仕事に取組むことができ、ワークライフバランスの向上にも繋がっていると評判です。
平均年収2,500万円以上に惹かれて入社
異業種からの転職だったので、転職活動中は様々なM&A仲介会社について調べていましたが、平均年収2,500万円以上の株式会社fundbookは“稼ぐことができる会社”として気になりました。
未上場企業のため、応募前に会社の業績や社内の雰囲気等の実態を掴むことはできませんでしたが、匿名による第三者の口コミは元々信じないタイプなので思い切って面接をお願いしました。
採用担当者や代表に気になることを全部確認させてもらったところ、とても丁寧に答えていただいたので安心して入社することができました。
株式会社fundbookはインセンティブ率25%で、在籍3年以上のM&Aアドバイザーは平均年収2,500万円以上となっており、高年収を目指せる会社として評判です。
また、面接では採用担当者や代表が気になる点を丁寧に教えてくれることから、「信頼のおける会社だと感じた」という社員の口コミもありました。
先輩のサポートで新卒1年目から活躍できる
学生時代から「起業したい」という思いがあり、株式会社fundbookなら早期に高いレベルの知識や能力が得られると思い、入社を決めました。
私は新卒1年目で成果を残すことができましたが、先輩に恵まれたのが一番の要因だと考えています。どんな質問にも嫌な顔ひとつせずに対応してくださり、ディール全体を通してもサポートしてもらえました。努力さえ怠らなければ、必ず成果を出せる環境です。
M&Aという事業領域は、起業を目指す就活生からも注目されているようです。
また、優秀な人材が集まる株式会社fundbookですが、殺伐とした雰囲気はなく、成約に向けて先輩が親身になってサポートしてくれると評判でした。
株式会社fundbookの社員からの口コミ評判まとめ
株式会社fundbookは未上場企業のため、詳細な会社情報が公開されていませんが、面接時に採用担当者に不安なことやわからないことを聞けば、しっかりと答えてくれるようです。
また、独自の分業制度は専門チームがサポートし合うことで、常に高いパフォーマンスでサービスを提供できていると、社員からも評判です。
株式会社fundbookは働き方を自由に選ぶことができ、自分の出した成果がしっかりと給与に反映される風通しの良い会社であることが分かりました。
魅力的な教育制度・サポート体制
株式会社fundbookでは、魅力的な研修制度や教育制度・サポート体制を整えています。
体系的に学べる研修制度
株式会社fundbookでは体系的な研修制度によって未経験者の立ち上がりを支援しています。未経験者でも活躍できるよう、営業に必要な知識を学んだ後に、営業活動をスタートします。(入社時期によっては実務からスタートの場合もあるようです。)
また、四半期ごとにFA(財務)研修、リーガル研修が実施されており、未経験でも財務や法務といったM&Aに必要な基礎知識を素早く身につけることができます。
株式会社fundbookには、常に新たな知識を学ぶことができる環境があり、多種多様な人材育成を目的に、業界経験10年以上のM&Aアドバイザーのエキスパート達が直接指導を行う教育体制も整っています。
専門部署によるサポート体制
株式会社fundbookでは、M&Aを進めるフェーズごとに、各専門チームがアドバイザーをサポートする、営業サポート体制があります。
会社全体の認知向上施策を行うマーケティング部をはじめ、企業評価・概要書の作成を行う企業評価部、譲渡・譲受企業のマッチングを行う企業情報部、エグゼキューションを担当する士業、プラットフォームやシステム全般を担当するテックといった専門部署がチームとなり、営業活動をサポートし合います。
これにより、アドバイザーはクライアントに対して高いパフォーマンスを発揮することが可能です。
株式会社fundbookの年収が凄い!
M&A業界は高収入を得られる職種としての人気も高く、株式会社fundbookも自社のM&Aアドバイザーに高い収入を得られるチャンスや環境を提供しています。
在籍3年以上の平均年収は驚異の2,500万円超え
株式会社fundbookで働く在籍3年以上のM&Aアドバイザーの平均年収は2,500万円以上、在籍1年以上のアドバイザーも平均年収1,800万円を超えています。(2023年3月期実績)
M&A仲介業界では一般的に基本給を固定する企業が多いのですが、株式会社fundbookはKPI(重要業績評価指標)やKGI(重要目標達成指標)を達成することで、マネジメント以外の社員は基本給が最大1,200万円まで昇給する制度を設けています。
インセンティブ率25%で高収入を実現
株式会社fundbookは成功報酬型のビジネスとして運営を行っているため、売上に対するインセンティブで年収が決まります。
インセンティブ率は25%という業界最高水準を誇り、支給の条件は社内規定によって個人売上の25%が基本給を超過した場合のみ対象となりますが、未経験で入社した社員や経歴が浅い社員でも、やる気と結果次第で稼ぐことができる可能性が高いと評判です。
分業型モデルで業務の効率化を実現
公正かつスピーディーにM&Aが実行できるよう、各プロセスに特化した6つの専門部署によるチーム制で日々の業務を行う独自の分業モデルを採用しています。
一般的にM&A実行までの作業はアドバイザー1人で行う企業が多いのですが、各プロセスにかけるリソースが限られ、時間もかかるというデメリットがあります。
株式会社fundbookでは、こうしたデメリットを払拭するために、分業型モデルという革新的な戦略を実行し、業務の効率化を実現しました。
そして、創業からわずか数年でM&A業界で注目されるほど、成長を遂げているのです。
まとめ
株式会社fundbookは、プラットフォームとアドバイザリー仲介の両方を掛け合わせた「ハイブリッド型」のM&A仲介会社であることが今回の調査で分かりました。
ハイブリッド型のM&A仲介サービスは、マッチングの選択肢を増やすことができるとM&Aを希望する企業からも評判が高く、フェーズ毎に専門チームがサポートする分業モデルを採用したことで、M&Aアドバイザーのパフォーマンスが向上し、業績も好調となっています。
株式会社fundbookで働く社員からも、働き方や給与に満足している口コミが多い印象です。今後も更なる成長を目指しており、新たなM&A仲介サービスを展開する会社となっていくことでしょう。
会社概要
会社名 | 株式会社fundbook |
設立年月日 | 2017年8月7日 |
事業内容 | M&A仲介事業 ※中小企業庁M&A支援機関登録制度 登録企業 |
本社 | 〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-23-1 虎ノ門ヒルズ森タワー25F |
資本金等 | 20億円 (資本剰余金含む) |
代表者 | 代表取締役 森山智樹・渡邊 和久 |