とんねるずの二人の、時代錯誤なオラオラ感と、身内ウケ感がどうにも苦手で、彼らが出る番組は見なかった。


 そんな私でも唯一愛していたのが、「とんねるずのみなさんのおかげでした」の中の、「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」だ。



「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」単品で


『あらびき団』の終了で味わえなくなった、シュールな笑いがそこにはあって、オチがついた瞬間、もしくはギリギリ手前で床を開かれ落ちていく、芸人だか芸人じゃないかわからないレベルの人、あるいは相方を置いて出演するメジャーどころを見ながら、


「この番組、これだけでいい」


 そう思っていた私には、このコーナーだけで特番が組まれた事は朗報だった。


 放送は、24日の21時から。

 土曜プレミアム枠にてオンエアとのこと。

 番組名は「ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ」。

 ええ、録画予約しましたとも。


 出演者に木梨と関根さんの名前がないのが話題になっているようだが、私としては、どのベテラン勢が出てくれるかの方が問題だ。


 ふたりの空席は、バナナマンが埋めるらしい。

 『ゴッドタン』の笑いを信頼しているので、このキャスティングは大変よろしい。

 番組名から『とんねるず』外しちゃってるんだから、もう石橋の椅子もタモリさんあたりに譲っちゃっても良かったくらいだが、それもまあ妥協しよう。


 問題は……問題は、さっきも言ったが、どのベテラン勢が出るかの方だ。

 番組紹介には、


『延べ3カ月に及ぶ全国一大オーディションを勝ち上がってきたのは、おなじみのベテランモノマネ芸人から新人まで総勢約50組。

 常連出演者が安定した“鉄板”芸を見せる一方で、新人が予想もつかないシュールなモノマネを展開するなど爆笑の連続だったが、果たして、優勝を勝ち取るのは?』

(引用元 https://www.google.co.jp/amp/s/www.sankei.com/entertainments/amp/181116/ent1811160003-a.html)

 と、あるが、どこまで信頼していいのか…。



そもそもどのくらい細かすぎるのか


 見たことのない方に向けて、常連出演者を挙げると、


 河本準一、博多華丸、杉浦双亮、牧田知丈、長浜之人、福島善成、松雪オラキオ、山本高広、やす、みょーちゃん、武田テキサス、くじら、小出真保、山内崇、大地洋輔、エハラマサヒロ、いとうあさこ


……と、10回以上の出演を『常連』にカウントするなら、ここまでになる。


 だが、少ない出場回数の中、消えない爪痕を残した者としては、代走みつくに(9回)、森田まりこ(8回)、RG(7回)……と、まあ私が好きなタイプが多くて困る。


 ネタとして推しを上げれば、


360°モンキーズ 杉浦双亮

帝京高校野球部 前田三夫監督のノック

元日本ハムファイターズのイースラー


代走みつくに

第76回箱根駅伝予選会にて、本選出場ラインスレスレを発表する関東学連のスタッフ


森田まりこ

宝塚音楽学校の入学試験を受けている女子高生が、特技のリアルゴリラを披露しているところ)


増谷キートン

プライベートで疲れていても仕事では疲れていないRIKACO


博多華丸

「アタック25」気付いたら問題の答えが「カ」行でまとまっていた児玉清


きぐるみピエロ 小林けん太

電池の切れかけた電動ひげそりの音


関根麻里

テレビを見ながらモノマネの練習をする関根勤


EE男 山口宇史

グラミー賞授賞式のブリトニー・スピアーズとエミネムの違い


小川貴之

警視庁24時シリーズより万引きで捕まり「夫に連絡するから」と言われた時の妻のリアクション


花香芳秋

新幹線の席が窓側ではなく通路側だったと気づいた時の鉄道マニアの原田芳雄


末吉くん

犯人に嫌な追いつめ方をするベテラン刑事役の平泉成


ジャムトランプ 佐藤大

朝5時の「富士そば」恵比寿西口店の店員

お昼時の「富士そば」恵比寿西口店の店員

午後2時の「富士そば」恵比寿西口店の店員


サブミッションズ 北条宗章

STOをやられた橋本真也


ずん やす

瓦が1度で割れずごまかして2度で割る空手の師範代


アントニオ小猪木

偶然起きた闇(奈落)への無音落下


次長課長 河本準一

ジャッキー・チェンの映画にでてくる定食屋の店員


いとうあさこ

松本伊代の後ろで、松本伊代より張り切って歌って踊るキャプテン


ホリ

はなまるマーケットでケーキを食べてボソっと言う薬丸裕英


シューレスジョー

とくダネ!のオープニングでのテンションの高い小倉智昭

とくダネ!のオープニングでのテンションの低い小倉智昭


木村豊(一般参加)

「想いを伝えるには何がいいですか?」という質問に答える貴乃花親方


ウクレレえいじ

楽屋での牧伸二師匠


ザ・パンチ ノーパンチ松尾

安倍なつみ卒業コンサート終了後、なかなか帰らないファン


伊藤利尋(フジテレビアナウンサー)

どうぶつ奇想天外!のナレーションを読む小島一慶


ガリットチュウ 福島善成

トキワ荘に帰ってきて一息つく手塚治虫


 あ、これ、何時間でも話せるやつだから、このへんで……。



木梨と関根、不在の理由は?


 問題になっているのは、こちらだった。

 ざっくり言ってしまえば、


木梨憲武

・終了した番組の1コーナーをそれだけ切り取って復活させるのはおかしいと異を唱えた。

・番組は打ち切ったのにとご立腹だった。

・故に、オファーを断った。

 つまり、出なくても他で食えるから余裕、と…?

他って何? アート? そんなに凄いか?


関根勤

・木梨の心情と考えに同調し、オファーを断る。

 義理か…。関根さん、いい人だから。


 ということで、石橋貴明のみに。


 石橋と木梨への高額ギャラに加え、視聴率の長期低迷を理由に打ち切っておいて、人気コーナーだけ復活とはムシが良すぎるというのが、木梨の考えなのだろう。


 だが、とんねるずとしての唯一の冠番組を失い、『たいむとんねる』も不振な石橋は、少ない出演の機会に縋り付くしかない。


 このあたりのスタンスの違いは、今後ふたりの火種になりそうな気がするが、関根さんを巻き込んだことは許し難い。


 とりあえず、石橋で妥協するから、代走みつくにと、森田まりこは見せてくれ…。

 後生です……。