なんだかんだ言っても、育ちの良さから来る天然さが、魅力なんだと思う。

 出川哲郎。


 あなたが褒められてると、私は嬉しいぞ。



3000文字を使って出川を褒め倒すオリコンニュース


 開いてみたら、長くてびっくりした。

 え、そんなに褒めちぎる?

 出川本人は、見るかな?

 見てほしいな…。


 そんな感じの記事だったので、ツッコミを入れながら転載してみる。

(以下、斜体部分はhttps://www.oricon.co.jp/special/52014/より引用)



出川哲朗「お前は、バカか?」の変換力、 “ディスり”から“最大限の賛辞”に


 出演CMは11本にもおよび、冠番組も好調の出川哲朗。かつての「抱かれたくない男No.1」は、今や老若男女に愛される“出川さん”になっている。

→ 薬局に入ったら、店内に流れるシャンプー『メリット』のCMが出川で、抱かれたくない男からシャンプーを…と、素直にスゲーと思った。


 そんな出川の口からたびたび飛び出すのが、自分の頭を指さしながらの「お前はバカか!」、「この人、おかしいよ」といったフレーズ。

 無茶振りするスタッフや、出川を超える天然ぶりを見せる共演者をディスっているようで、実は最大級の賛辞となっているフシがある。

→ バカにバカと言われてムカつかないのは、言ってるバカが、実はバカじゃないからだと思うわけです。出川はリスペクトするからディスるの。


 こうしたフレーズに隠された、共演者を最大限に光らせる手法とは?



汚れ役から一転、『イッテQ』での体を張ったリアクション芸が転機に


 出川は、映画専門学校の同級生だったウッチャンナンチャンらとともに立ち上げた劇団SHA・LA・LAをきっかけに芸能界デビュー。

 以後、ウッチャンナンチャンの番組や『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』(日本テレビ系)に出演し、“いじられ役”“汚れ役”としてのポジションを確立していく。

→ いないと成り立たない重要なポジションに座り続けただけで、腕がある。そして、で続けるために汚れ続ける必死さがまた愛しい。


『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』では「人間性クイズ」なる企画でパンツ一丁になり、駆け出しの岡村隆史とひたすらムチでしばき合う“逆ドッキリ”が今では伝説になっている。

→ この映像には、海外にもファンがいるほど。お宝です。


 2004年に結婚すると、「出川がおとなしくなった」、「以前のおもしろさがない」などともささやかれたが、そんな風説をぶち壊したのが2007年放送開始の『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)だ。

 2010年2月7日放送の回では、「ペットボトルロケットで人は飛べるのか?inタイ」に挑戦。出川はペットボトルのロケットを背中に括りつけると、爆発直後に50cmほど浮上して頭から垂直落下。

 まさに出川哲朗がブレイクスルーした瞬間であり、今でも“神回”とされている。

→ コンプライアンスとかがない時代。今じゃ無理。今、テレビおとなしくてつまんないよね…。


 さらに同番組では、「はじめてのおつかい」で放たれる「出川イングリッシュ」が爆笑を取ったり、最強の相棒ともいえるデヴィ夫人との絶妙な掛け合いが視聴者をほっこりとさせ、いつの間にか出川は“愛される出川”へと変貌を遂げるのである。

→ なにげに、しっかりと対応するデヴィ夫人も一流。そして似たタイプ。どっちも偉い。



冠番組では“温かな人間性”を吐露、後輩たちがおいしくなるサポート役までこなす


 そして2017年、初の冠番組『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(テレビ東京系)がスタート。

 電動スクーターで旅をする“だけ”の番組であり、これまでの罰ゲームやドッキリとは無縁。しかも、実際は1時間走ってもオンエアはたったの15秒だったり、充電が切れてスクーターを押して歩いたりなど、かなり過酷なロケ。

 しかし、立ち寄り先では地元の人々に次々と気軽に声をかけられ、「あ、出川だ」と呼び捨てにされても愛想よく対応し、なぜか誰もが和気あいあいと笑顔になっている番組なのである。

→ これ、出川のいい所が全部出てる。裏表なくて、育ちがいいのがわかる。人をバカにしないし優しいし、大好きだよ?


 今年7月の放送では、大御所・明石家さんまが「出川の頼みだから」とNGにしていたテレビ東京に34年ぶりに出演。

 視聴率は13.2%を記録し、大先輩からも国民からも愛される出川の象徴的な場面となった。実際、同番組の視聴率はコンスタントに10%を超えており、テレビ東京の社長をして「(出川さんには)心から感謝の気持ちでいっぱいです」と言わしめているほどだ。

→ さんまさんも、いい人だけどね。この、出川だからしょーがねーや、まあいいか感は大事。よくセットにされる狩野英孝にはできない。


 また、出川哲朗のホームともいえる日本テレビの特番枠(今年7~9月は金曜深夜のレギュラー枠で放送)で放送された『出川哲朗のアイ・アム・スタディー』は、タイトル通り「教養バラエティ番組」であり、「知ってるようで知らないトピックスや時事ネタを出川の視点で学ぶ」という内容なのだが、出演するゲストは“アンダー出川”と呼ばれる出川よりちょっと“おバカ”なタレント揃い。ここで出川の最近の必殺技ともいえる「この人たちおかしい…」のツッコミがさく裂するのだ。

→ これw めちゃくちゃおもしろいw アンダー出川がキレッキレでw よく見つけてくるなあ…。


 ジャニーズ事務所の期待の新人グループKing&Princeの平野紫耀は、サッカー選手のイニエスタを指して

「(イニエスタは)国ですか?」

とのたまい(ちなみに同じゲストの滝沢カレン、尼神インター・渚もイニエスタを知らなかった)、「ZOZOTOWNの前澤友作社長が2023年に予定している旅行先は?」

との質問には、

「すっごく地下! B7(地下7階)くらいですかね?」

と回答(正解は月)。

視聴者もちょっと引く珍解答も、出川のコメントが入ることで笑いに昇華され、発言したタレントたちも救われているのである。

→ とりあえず、こいつら並んでるの見るだけで笑える。名前だけで笑える。


◾︎「お前は、バカか?」は、出川だからこそなせる“最大の賛辞”


 さらに、CMで共演する本田翼との記者発表会では、CMの決めフレーズの企業名をど忘れした本田に助けを求められ、

「何だっけって聞くな! CMキャラクターの僕らが絶対に聞いちゃいけないこと。お前はバカか!」

と突っ込んで笑いを取り、

→ まとも。大人。これが本質。義理堅くて礼儀正しい。育ちがいいから!


『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の人気企画「ゴチになります!」でも、ゴチバトルに出演した竹内結子が店のスタッフに

「おいくらですか?」と聞くという天然ボケをかますと、すぐさま

「お前はバカか!」

と突っ込んだ。

→ 竹内さんに、お前って言えるの、出川だけでしょ…。


 ヘタすれば強烈に響く「お前はバカか!」は、親しい相手に冗談ぽく使うならわかるが、出川は距離の遠そうな俳優やアイドルにまで使う。しかし、なぜか出川が言うとキツくはならず、言われたほうもはにかんだ笑顔を見せ、むしろバラエティの洗礼を受けたかのような雰囲気に。共演者たちがうまく場の空気になじんでいけるという「みんなをおいしくさせる」役割すら担っているようなのだ。


 と、いうわけで、オリコン記者の出川愛はまだまだ続くわけだが、とりあえず出川の一番強い所は、


 年齢に無関係な芸風


 これだと思う。

 いくつになってもできるし、おもしろい。

 体はるやつだけ気をつけてねって感じ。