「普段はセクハラばかりしている」
そうYouTubeに投稿した、わずか2週間後の逮捕だった。
自宅マンションのエレベーターで犯行に及ぶ、という時点で、神経を疑う。
同じマンションの住人に見られる、家族に話が伝わる、相手が言って回る──、そのあたりを想像しないのだろうか。
それとも相手が自分のようなイケメンなら、女性が黙って、許し、受け入れるとでも思っているのだろうか。
稲井被告が住む、東京・新宿区のタワーマンションが、事件の現場になった。
9月15日早朝、エレベーターで一緒になった面識のない30代の女性に、敷地内で性的暴行を加え、逮捕、起訴。
「何杯飲んだかは覚えていないほど酒に酔っていた」
と言い、取り調べには
「覚えていない」
などと容疑を否認し、10月15日に保釈された。
彼の周囲の人間は、やっぱり、と感じていたようだ。
「(高校時代の学力は)学年では10番以内で、かなり勉強して東大に入った。もともと結構派手なやつだったので、入ったら自由な人間になるなと思っていたら、案の定ですね」
稲井被告は都内の有名進学校を卒業後、一浪して東京大学に入学。その後生活は変わっていき、経済学部に在籍しているが、他の学生によると授業を欠席することも多かったという。
稲井被告本人はYouTubeで、
「東大入って良かったなって思うことって、東大に入ってはじめて出会うことが出来た人がいっぱいいたっていうこと。やっぱり人だと思うんすよね」
と発言しているが、やっぱり人、と言った本人が、初対面の女性にエレベーターで…というのはなかなか…。
彼の言う『人』とは、どういう人を指すのだろうか。
稲井被告が東大男子ナンバーワンを決めるミスター東大コンテスト2014に出場したのは、大学2年生の時。
人気投票の結果、上位5人のファイナリストに選ばれた。
コンテストの紹介文では
「理想の告白シチュエーションは、好きだと言って返答を聞く前にハグ」
と回答。だが、大学内ではこう言われていた。
「チャラそうだなと思いました。他の東大生から外れてチャラいイメージで世間に自分を売り出している」
「チャラくてやばい人っていう認識。授業はあまり出ずに遊んでいるイメージ」
「東大のブランドを下げるようなことはやめてほしい」
東大ブランドが何かもわからないが、在学生も卒業生も、迷惑している事には変わりない。
どうしてこうなった……である。
将来の夢
「一生モテてたいですね(笑)」
ナンパ動画の配信理由
「今しか出来ない事に対して100%コミットした方が俺はいいと思うし、そういう風に打ち込んだものの方が自分の人生にとって大事っていうか。やっぱり打ち込むことが大事だし」
「東京オリンピック終わったら卒業しようかなって。それまで皆さんの税金使わせてもらって。
ホント自分、偏差値高すぎて申し訳ないです(笑)」
とのことだが、東大は、彼を卒業させてくれるのだろうか。続報が待たれる。