中日春秋
2014年5月25日
十八日付小欄で延命治療について書いた。過剰な延命医療を批判する医師の石飛幸三さんの考えを紹介した。「それは本当に親のためなのか」。そう書いた
▼「心の葛藤を理解できますか」。金沢の女性から手紙をいただいた。衰えていく母親が気の毒で、悩んだ末に胃ろうをつけた。延命医療を疑問視した小欄を読んで、非難された気になったという
▼名古屋のある女性もやはり義母が延命治療を受けている。「断罪されることは悲しい」と手紙に書いていらっしゃる。手紙は二通だったが、一生懸命に世話し続けている人の気持ちを傷つけた。申し訳なかった
▼親の最期。みんな悩んでいる。石飛さんの父親は延命医療を嫌がったが、約束を破って気管切開をした。その時の「心のしこり」で延命医療について考えるようになった。筆者の母親は「どんなことをしても一日でも長生きしたい」と考えていたようだった。その願いを踏みにじって、すべての延命医療を拒否した
▼親を思わぬ子はいない。その前提に立てば、延命治療をするかしないか、どっちの「決断」も非難されるべきものではない。どっちも正しいはずだ
▼書いたのは、これから決断する人へのひとつの考え方と、家族の間でこの問題について話し合っておくことの大切さである。誰かを非難する気もないし、あの時の判断に今も悩む自分にその資格はない。
2014年5月25日
十八日付小欄で延命治療について書いた。過剰な延命医療を批判する医師の石飛幸三さんの考えを紹介した。「それは本当に親のためなのか」。そう書いた
▼「心の葛藤を理解できますか」。金沢の女性から手紙をいただいた。衰えていく母親が気の毒で、悩んだ末に胃ろうをつけた。延命医療を疑問視した小欄を読んで、非難された気になったという
▼名古屋のある女性もやはり義母が延命治療を受けている。「断罪されることは悲しい」と手紙に書いていらっしゃる。手紙は二通だったが、一生懸命に世話し続けている人の気持ちを傷つけた。申し訳なかった
▼親の最期。みんな悩んでいる。石飛さんの父親は延命医療を嫌がったが、約束を破って気管切開をした。その時の「心のしこり」で延命医療について考えるようになった。筆者の母親は「どんなことをしても一日でも長生きしたい」と考えていたようだった。その願いを踏みにじって、すべての延命医療を拒否した
▼親を思わぬ子はいない。その前提に立てば、延命治療をするかしないか、どっちの「決断」も非難されるべきものではない。どっちも正しいはずだ
▼書いたのは、これから決断する人へのひとつの考え方と、家族の間でこの問題について話し合っておくことの大切さである。誰かを非難する気もないし、あの時の判断に今も悩む自分にその資格はない。