中日春秋
2013年10月4日
今こそ地球防衛を考えよう。と言えば、SF映画の見過ぎだと笑われるだろうか
▼さすがに地球防衛軍は実在しないが、「日本スペースガード協会」ならある。スペースガードを訳せば、宇宙防衛、地球防衛。「それだと宇宙人と闘うようなので、英語のままにしました」と、宇宙航空研究開発機構の吉川真准教授は、笑う
▼協会の使命は「小惑星など地球に接近する天体との衝突から、いかに地球を守るか」だ。二月にロシア・チェリャビンスク州を襲った直径十七メートルの隕石(いんせき)は衝撃的だった。割れたガラスなどで千五百人余が負傷した。それでも専門家は「幸運が重なった」と言う
▼もろい石質で大気圏への突入角度も浅かったから、上空二十キロで爆発し砕けた。あれが大地を直撃していたら、広島型原爆の二十五倍の力が放たれ、最悪の場合、数十キロもの範囲が壊滅的な被害を受けたそうだ
▼ここ二十年ほどスペースガードの国際協力が進み、地球に接近する天体が一万個も確認されたが、直径百五十メートル以下のものは一割ほどしか見つかっていない。危機は、知らぬ間に近づいているかもしれない
▼危険な天体の発見は、比較的低予算で、確実に成果が上がるそうだ。ロシアの出来事を受けて国際的に観測強化が図られ、欧米では政府も後押ししているという。日本も、国防費ならぬ地球防衛予算を増やしてはどうだろう。
2013年10月4日
今こそ地球防衛を考えよう。と言えば、SF映画の見過ぎだと笑われるだろうか
▼さすがに地球防衛軍は実在しないが、「日本スペースガード協会」ならある。スペースガードを訳せば、宇宙防衛、地球防衛。「それだと宇宙人と闘うようなので、英語のままにしました」と、宇宙航空研究開発機構の吉川真准教授は、笑う
▼協会の使命は「小惑星など地球に接近する天体との衝突から、いかに地球を守るか」だ。二月にロシア・チェリャビンスク州を襲った直径十七メートルの隕石(いんせき)は衝撃的だった。割れたガラスなどで千五百人余が負傷した。それでも専門家は「幸運が重なった」と言う
▼もろい石質で大気圏への突入角度も浅かったから、上空二十キロで爆発し砕けた。あれが大地を直撃していたら、広島型原爆の二十五倍の力が放たれ、最悪の場合、数十キロもの範囲が壊滅的な被害を受けたそうだ
▼ここ二十年ほどスペースガードの国際協力が進み、地球に接近する天体が一万個も確認されたが、直径百五十メートル以下のものは一割ほどしか見つかっていない。危機は、知らぬ間に近づいているかもしれない
▼危険な天体の発見は、比較的低予算で、確実に成果が上がるそうだ。ロシアの出来事を受けて国際的に観測強化が図られ、欧米では政府も後押ししているという。日本も、国防費ならぬ地球防衛予算を増やしてはどうだろう。