中日春秋
2013年7月24日
日本で支持率の上下に一喜一憂するのは、政治家ぐらいだろうが、英国では君主制も世論調査の対象となり、王室もその動向に神経をとがらせているという
▼例えば「五十年後に君主制は存続しているか?」という問いに、「はい」と答えた人は、一九九〇年には69%だったのが、九九年には29%にまで落ち込んでしまった。チャールズ皇太子とダイアナ妃の離婚騒動と悲劇的な事故死。九〇年代「国民の理想となる家族」という王室のイメージは失墜した
▼エリザベス女王の元報道官が、王室のあるべき姿をこう語っていた。「君主制は時代に後れをとってはならないが、時代より先に行ってもならない。ただ黙って時代とともに歩む。そこに美しい本質がある」
▼危機感を持った王室は、財政の透明化や環境問題への積極的な取り組みなど時代の流れを読み、新たな伝統を築く試みを続けてきた、そのかいあってか、王室への評価は復活し、昨年の調査では60%が五十年後も君主制は続くと答えた
▼英国で最大部数を誇る日刊大衆紙「ザ・サン」のきのうの一面には、いつもの派手な見出しがなかった。その代わり題字が普段と違っていた。「THE Sun(太陽)」ではなく「THE Son(息子)」
▼なるほど「半世紀後の国王」になるかもしれぬ新王子の誕生は、英王室にとって「日の出」のような慶事だろう。
2013年7月24日
日本で支持率の上下に一喜一憂するのは、政治家ぐらいだろうが、英国では君主制も世論調査の対象となり、王室もその動向に神経をとがらせているという
▼例えば「五十年後に君主制は存続しているか?」という問いに、「はい」と答えた人は、一九九〇年には69%だったのが、九九年には29%にまで落ち込んでしまった。チャールズ皇太子とダイアナ妃の離婚騒動と悲劇的な事故死。九〇年代「国民の理想となる家族」という王室のイメージは失墜した
▼エリザベス女王の元報道官が、王室のあるべき姿をこう語っていた。「君主制は時代に後れをとってはならないが、時代より先に行ってもならない。ただ黙って時代とともに歩む。そこに美しい本質がある」
▼危機感を持った王室は、財政の透明化や環境問題への積極的な取り組みなど時代の流れを読み、新たな伝統を築く試みを続けてきた、そのかいあってか、王室への評価は復活し、昨年の調査では60%が五十年後も君主制は続くと答えた
▼英国で最大部数を誇る日刊大衆紙「ザ・サン」のきのうの一面には、いつもの派手な見出しがなかった。その代わり題字が普段と違っていた。「THE Sun(太陽)」ではなく「THE Son(息子)」
▼なるほど「半世紀後の国王」になるかもしれぬ新王子の誕生は、英王室にとって「日の出」のような慶事だろう。