中日春秋
2013年4月20日
この子たちの胸には、どんな思いや言葉が詰まっているだろうか。「あしなが育英会」が震災遺児の保護者七百八十九人に実施したアンケートの結果を読みつつ、考えた
▼十二歳以下の子どもたちの半数は、揺れに敏感になった。三割の子が暗闇を怖がるようになった。何かちょっとした揺れがあったり、ふと暗闇を目にするだけで、不安がさざ波のように広がるのだろう
▼そんな地震や津波の体験を周囲の人と「あまり話さない」という子が47・3%、「まったく話さない」が21・5%。七割近くの子どもが恐ろしい記憶を、自分の中に封じ込めているのだ
▼そんな子たちに今必要なのは、思いをきちんと外に出すことができる場だろう。だからあしなが育英会は、仙台市と宮城県石巻市、岩手県陸前高田市などに「レインボーハウス」を造ろうとしている
▼悲しみを抱える子どもたちが一緒に遊んだりしながら、自然な形で体験を共有し合う。パートナーをなくし、自分の悲しみを封印しながら生活の再建に汗を流すお父さん、お母さんも「ここでならば」と思いを出し合える
▼そんな「家」が年内には完成する予定だったが、建設費の急騰などで着工すらできずにいる。あらたな寄付を呼び掛けるために、この土日と来週末には全国で、学生たちが、街頭に立つ。あたたかさが被災地の親子たちに届く春であってほしい。
2013年4月20日
この子たちの胸には、どんな思いや言葉が詰まっているだろうか。「あしなが育英会」が震災遺児の保護者七百八十九人に実施したアンケートの結果を読みつつ、考えた
▼十二歳以下の子どもたちの半数は、揺れに敏感になった。三割の子が暗闇を怖がるようになった。何かちょっとした揺れがあったり、ふと暗闇を目にするだけで、不安がさざ波のように広がるのだろう
▼そんな地震や津波の体験を周囲の人と「あまり話さない」という子が47・3%、「まったく話さない」が21・5%。七割近くの子どもが恐ろしい記憶を、自分の中に封じ込めているのだ
▼そんな子たちに今必要なのは、思いをきちんと外に出すことができる場だろう。だからあしなが育英会は、仙台市と宮城県石巻市、岩手県陸前高田市などに「レインボーハウス」を造ろうとしている
▼悲しみを抱える子どもたちが一緒に遊んだりしながら、自然な形で体験を共有し合う。パートナーをなくし、自分の悲しみを封印しながら生活の再建に汗を流すお父さん、お母さんも「ここでならば」と思いを出し合える
▼そんな「家」が年内には完成する予定だったが、建設費の急騰などで着工すらできずにいる。あらたな寄付を呼び掛けるために、この土日と来週末には全国で、学生たちが、街頭に立つ。あたたかさが被災地の親子たちに届く春であってほしい。