中日春秋
2011年7月20日
恐妻家で知られたソクラテスが、何かで奥方にさんざん叱られた後、水をぶっかけられた。その時に発したと伝えられる言葉はよく知られる。「雷の後には、大雨がつきものだ」
▼昔から<夫婦げんかと谷川の水は、じきにすむ>というが、夕立もそう。ギリシャの哲人ではないが、夕立の雨は<じきにすむ>から、何とかやり過ごせる。今度の台風はその点がことに心配である
▼気象庁が「最大限の警戒」を呼び掛ける台風6号。列島の広い範囲に強い雨を降らせ、高知では降り始めからの雨量が一〇〇〇ミリを超えた。激しい波に、高知県内の海岸の堤防の一部が決壊したとのニュースには、あの大津波の記憶も重なり怖気(おぞけ)をふるった。各地で土砂災害なども起きている
▼いつものことだが台風の行方は分からない。だが、今、これを書いている時点の気象庁の予測では、方向を東へと変えて進み、今日、東海地方に最も接近、明日には東日本にも近づく見通しだ
▼台風は来ないのが一番いい。だが、どうしても押しとどめられないなら、せめて、さっさと通過してくれる方がいい。ところが、この台風の特徴は動きの「遅さ」にもあるようだ。それはつまり、強い雨や風の影響が<じきにすむ>とはいかず、長く続くということ。当然、災害の危険性も増す
▼どうか、その点もよく心して、警戒を怠らないようにしたい。
2011年7月20日
恐妻家で知られたソクラテスが、何かで奥方にさんざん叱られた後、水をぶっかけられた。その時に発したと伝えられる言葉はよく知られる。「雷の後には、大雨がつきものだ」
▼昔から<夫婦げんかと谷川の水は、じきにすむ>というが、夕立もそう。ギリシャの哲人ではないが、夕立の雨は<じきにすむ>から、何とかやり過ごせる。今度の台風はその点がことに心配である
▼気象庁が「最大限の警戒」を呼び掛ける台風6号。列島の広い範囲に強い雨を降らせ、高知では降り始めからの雨量が一〇〇〇ミリを超えた。激しい波に、高知県内の海岸の堤防の一部が決壊したとのニュースには、あの大津波の記憶も重なり怖気(おぞけ)をふるった。各地で土砂災害なども起きている
▼いつものことだが台風の行方は分からない。だが、今、これを書いている時点の気象庁の予測では、方向を東へと変えて進み、今日、東海地方に最も接近、明日には東日本にも近づく見通しだ
▼台風は来ないのが一番いい。だが、どうしても押しとどめられないなら、せめて、さっさと通過してくれる方がいい。ところが、この台風の特徴は動きの「遅さ」にもあるようだ。それはつまり、強い雨や風の影響が<じきにすむ>とはいかず、長く続くということ。当然、災害の危険性も増す
▼どうか、その点もよく心して、警戒を怠らないようにしたい。