中日春秋
2011年2月10日
「あなたは奥さんをなぐるのをやめましたか?」。いきなり不穏当な言葉で恐縮だが、これは古い英語の本が「『はい』と答えても『いいえ』と答えても窮地に陥る質問」として挙げていた例だ
▼確かに、どっちの答えでも許し難い暴力亭主だと自ら認める羽目になる。昨日、菅首相の就任後初めて行われた党首討論で、菅さんと谷垣自民党総裁のやりとりを聞きつつ、ふと思い出した次第
▼わが国の財政は非常に厳しい。一方で社会保障には今後一層お金がかかる-。こういう認識では両党首は一致しているようだ。それどころか、それを消費税率上げで何とかしよう、という基本姿勢も「似たようなもの」(谷垣さん)であるらしい
▼だから「早く与野党で協議を」という菅さんに対し、しかし「民主党政権は、それを総選挙公約に掲げていない」というのが谷垣さんの言い分。ゆえに「急がば回れ。解散して、総選挙後に、勝った方が主導、負けた方が協力すればよい」と
▼あれ? その是非は国民が自由に決めていいはずだが、あの恐ろしい質問に答える感じになっていないか。解散を支持して総選挙で自民を勝たせる方に「はい」と言っても、「いいえ」と答えて現政権の方向性を支持しても、消費税率は上がる?
▼逆に、結論が同じなら、なぜ対立し、なぜ解散が「急がば回れ」なのか。それもまた不可解である。
2011年2月10日
「あなたは奥さんをなぐるのをやめましたか?」。いきなり不穏当な言葉で恐縮だが、これは古い英語の本が「『はい』と答えても『いいえ』と答えても窮地に陥る質問」として挙げていた例だ
▼確かに、どっちの答えでも許し難い暴力亭主だと自ら認める羽目になる。昨日、菅首相の就任後初めて行われた党首討論で、菅さんと谷垣自民党総裁のやりとりを聞きつつ、ふと思い出した次第
▼わが国の財政は非常に厳しい。一方で社会保障には今後一層お金がかかる-。こういう認識では両党首は一致しているようだ。それどころか、それを消費税率上げで何とかしよう、という基本姿勢も「似たようなもの」(谷垣さん)であるらしい
▼だから「早く与野党で協議を」という菅さんに対し、しかし「民主党政権は、それを総選挙公約に掲げていない」というのが谷垣さんの言い分。ゆえに「急がば回れ。解散して、総選挙後に、勝った方が主導、負けた方が協力すればよい」と
▼あれ? その是非は国民が自由に決めていいはずだが、あの恐ろしい質問に答える感じになっていないか。解散を支持して総選挙で自民を勝たせる方に「はい」と言っても、「いいえ」と答えて現政権の方向性を支持しても、消費税率は上がる?
▼逆に、結論が同じなら、なぜ対立し、なぜ解散が「急がば回れ」なのか。それもまた不可解である。