中日春秋
2011年1月25日
 ジャイアンツやライオンズなど、プロ野球が五球団。韓国からも二球団。サッカーは、J1の浦和レッズ、J2のFC岐阜など十五チーム
▼みやざき観光コンベンション協会のホームページを見れば、実に、これだけのチームが宮崎県を春季キャンプ地に選んでいる。思えば、その南国ムードで、かつては新婚旅行先としても大人気だった土地だ。やはり、気候の温暖さは、この県の大きな“売り”の一つなのだろう
▼その地で、鳥インフルエンザ禍が広がっている。宮崎市で発生した一例目での封じ込め策も空(むな)しく、二例目が同県新富町の農場で確認され、近隣の養鶏場の鶏を含めた計四十一万羽もの殺処分が進められている
▼宮崎県で口蹄疫(こうていえき)が猛威をふるったのは、まだ昨年のこと。あの時も、多くの農家が、おびただしい数の牛や豚を泣く泣く死なせなければならなかった。詮ないけれど、なぜまた同じ県で、と天に質(ただ)したくもなる
▼昨秋以降、各地で野鳥の感染が確認されている。仮に野鳥がウイルスを運んだのだとしても、なぜ宮崎なのか。「雪が積もらなかった宮崎に餌を求めて鳥が移動した可能性がある」とは、他紙が伝える専門家の見方だ(毎日)
▼確かに、今冬は全国的に雪も多く寒さが厳しい。セールスポイントのはずの温暖さが仇(あだ)になったのだろうか…。何にせよ一日も早い終息を願うばかりである。