中日春秋
2010年9月29日
たいていの仕事では、俊敏さや豊富な運動量が求められる第一線の現場というのは、若い人が担うことが多い
▼従って、ある年ごろになると一線を離れ、リーダーや管理職などの名の下、後方へ後方へと下がっていく。権力と責任は増しても最前線の緊張や興奮は遠くなり、あたかも現役でなくなっていくような寂しさも胸に満ちて…
▼これが中年一般の醸し出す、哀愁(ペーソス)の成分の一つだろう。<青空の重さに耐えず中年の頭(ず)を低くして日陰をえらぶ>村松建彦。辞書により「四十歳前後のころ」「四十代から五十代後半辺りまで」など定義は違うが、やはり、四十歳ごろが中年のとば口らしい
▼昨日、テニスのクルム伊達選手も不惑の誕生日を迎えた。東レ・パンパシフィック・オープン初戦で、若く、世界ランクでも相当上のシャラポワ選手を見事破ったのは、その前日である
▼プロ野球では今月、中日の山本昌投手が四十五歳で史上最年長の完封を達成。サッカーJリーグでは最近、三浦知良選手が四十三歳で自身の最年長ゴール記録を更新した。一方、四十七歳でプロ野球の現役最年長、西武の工藤公康投手は球団の来季戦力外の方針にも、なお現役続行の道を模索するという
▼より若さがものをいう世界で、まだ一線に立ち続ける彼らの活躍は、世の中年の哀愁を突き刺すメッセージだ。さあ、頭を高く上げよ、と。
2010年9月29日
たいていの仕事では、俊敏さや豊富な運動量が求められる第一線の現場というのは、若い人が担うことが多い
▼従って、ある年ごろになると一線を離れ、リーダーや管理職などの名の下、後方へ後方へと下がっていく。権力と責任は増しても最前線の緊張や興奮は遠くなり、あたかも現役でなくなっていくような寂しさも胸に満ちて…
▼これが中年一般の醸し出す、哀愁(ペーソス)の成分の一つだろう。<青空の重さに耐えず中年の頭(ず)を低くして日陰をえらぶ>村松建彦。辞書により「四十歳前後のころ」「四十代から五十代後半辺りまで」など定義は違うが、やはり、四十歳ごろが中年のとば口らしい
▼昨日、テニスのクルム伊達選手も不惑の誕生日を迎えた。東レ・パンパシフィック・オープン初戦で、若く、世界ランクでも相当上のシャラポワ選手を見事破ったのは、その前日である
▼プロ野球では今月、中日の山本昌投手が四十五歳で史上最年長の完封を達成。サッカーJリーグでは最近、三浦知良選手が四十三歳で自身の最年長ゴール記録を更新した。一方、四十七歳でプロ野球の現役最年長、西武の工藤公康投手は球団の来季戦力外の方針にも、なお現役続行の道を模索するという
▼より若さがものをいう世界で、まだ一線に立ち続ける彼らの活躍は、世の中年の哀愁を突き刺すメッセージだ。さあ、頭を高く上げよ、と。