中日春秋
2010年3月24日
人々が朝起きて、「幸せだ」と思った時にはドルは売られ、「不安だ」と感じた時には、ドルは買われる…
▼いつだったかテレビで米国の有力投資家が確かそんなことを語っていた。「危機に強いドル」を前提にした話だろうが、経済が、大衆の漠然とした心理、気分に大きく影響されるものであることは確かだろう
▼さて、日本経済は今、どんな状況か。長いトンネルの出口、光が見えてきたという見方もある一方で、いや、まだまだ暗闇の中だという指摘もある。種々の経済指標などに関する記事を読んでいても、楽観、悲観がまだらで、判断がつかない
▼各地で桜も咲き始め、春の趣が強まってきた。だが一方で、今週は肌寒い日が続く「花冷え」になる地域も多そう。春らしくはなった。だが、間違いない、もう春だと断言するのは少し憚(はばか)られる。日本経済の「春」もちょうどそんな感じか
▼しかし、ともすれば縮み込みがちだった冬が去り、春が訪れることで、人々の気分がのびやかになることは間違いない。もし、大衆の漠然とした気分の影響が大きいなら、経済回復の流れを決定づける、政策なりアイデアなりメッセージなりを打ち出すのに今ほどの好機はあるまい
▼無論、政治とカネの問題も、普天間飛行場問題も大事だ。けれど、神の摂理がもたらす季節の気分、いわば“春バネ”を活用しない手はない。
2010年3月24日
人々が朝起きて、「幸せだ」と思った時にはドルは売られ、「不安だ」と感じた時には、ドルは買われる…
▼いつだったかテレビで米国の有力投資家が確かそんなことを語っていた。「危機に強いドル」を前提にした話だろうが、経済が、大衆の漠然とした心理、気分に大きく影響されるものであることは確かだろう
▼さて、日本経済は今、どんな状況か。長いトンネルの出口、光が見えてきたという見方もある一方で、いや、まだまだ暗闇の中だという指摘もある。種々の経済指標などに関する記事を読んでいても、楽観、悲観がまだらで、判断がつかない
▼各地で桜も咲き始め、春の趣が強まってきた。だが一方で、今週は肌寒い日が続く「花冷え」になる地域も多そう。春らしくはなった。だが、間違いない、もう春だと断言するのは少し憚(はばか)られる。日本経済の「春」もちょうどそんな感じか
▼しかし、ともすれば縮み込みがちだった冬が去り、春が訪れることで、人々の気分がのびやかになることは間違いない。もし、大衆の漠然とした気分の影響が大きいなら、経済回復の流れを決定づける、政策なりアイデアなりメッセージなりを打ち出すのに今ほどの好機はあるまい
▼無論、政治とカネの問題も、普天間飛行場問題も大事だ。けれど、神の摂理がもたらす季節の気分、いわば“春バネ”を活用しない手はない。