中日春秋
2010年1月26日
民主主義はやっかいなシステムだ。国民の知る権利、言論の自由…とにかく面倒なことが多い
▼もし、こう主張すれば、多分、中国政府の支持は得られるだろう。伝えられるところによれば、例えばメディアの情報統制はお手の物。ネット検閲も日常茶飯事だという。こうした“中国流”について、あまり触れずにきた米政府の態度がここへきて変わった
▼ネット検索の大手企業がサイバー攻撃に遭い、中国からの撤退を検討し始めたことに端を発した問題で、クリントン米国務長官が中国を批判した。ネット企業に検閲を拒否するよう求め、そうした態度をとる国は「次代から締め出される」と警告したが、中国は聞く耳を持たない
▼確かに、言論の自由がない世界はある意味、低コストだ。問題は告発されず、行政や企業が環境だの人権だのに配慮する必要も少ないから出費が抑えられ、モノは安く生産できる。批判で政治が混乱することもない
▼逆の世界はコスト高。やっかいで面倒だ。中国の指導部には不思議かもしれないが、お上から庶民まで、そのやっかいさを全部承知、ひっくるめて引き受け、民主主義を守っているのが、われわれの社会である
▼だから、やっかいな報道だからって「捜査当局のリークが問題だ」などと騒ぎ立て、言論の自由を脅かすようなことを平気で言う政治家はわが国には…え、いるの?
2010年1月26日
民主主義はやっかいなシステムだ。国民の知る権利、言論の自由…とにかく面倒なことが多い
▼もし、こう主張すれば、多分、中国政府の支持は得られるだろう。伝えられるところによれば、例えばメディアの情報統制はお手の物。ネット検閲も日常茶飯事だという。こうした“中国流”について、あまり触れずにきた米政府の態度がここへきて変わった
▼ネット検索の大手企業がサイバー攻撃に遭い、中国からの撤退を検討し始めたことに端を発した問題で、クリントン米国務長官が中国を批判した。ネット企業に検閲を拒否するよう求め、そうした態度をとる国は「次代から締め出される」と警告したが、中国は聞く耳を持たない
▼確かに、言論の自由がない世界はある意味、低コストだ。問題は告発されず、行政や企業が環境だの人権だのに配慮する必要も少ないから出費が抑えられ、モノは安く生産できる。批判で政治が混乱することもない
▼逆の世界はコスト高。やっかいで面倒だ。中国の指導部には不思議かもしれないが、お上から庶民まで、そのやっかいさを全部承知、ひっくるめて引き受け、民主主義を守っているのが、われわれの社会である
▼だから、やっかいな報道だからって「捜査当局のリークが問題だ」などと騒ぎ立て、言論の自由を脅かすようなことを平気で言う政治家はわが国には…え、いるの?