中日春秋
2009年10月6日
日本は今でも「世界第二位の経済大国」ということになっている。それは国内総生産(GDP)が米国に次いで二番目だから。いかにも豊かな国という感じに聞こえるが、そうとも言えない
▼日本はG8の一員でもある。Gはグループのことで、単に八カ国のグループの意らしいが、通常、「主要国首脳会議」という。確かにGDP上位国クラブのような顔ぶれではあるが、では、豊かさの「主要国」かというと、やはりそうではない
▼国連開発計画がきのう、二〇〇九年版の「人間開発報告書」を発表した。それによると、国民生活の豊かさを示す指数の各国ランキングは、一位から順にノルウェー、オーストラリア、アイスランド…
▼就学率、平均寿命、国民一人当たりGDPなどから弾(はじ)いた指数だが、G8では、カナダ(四位)やフランス(八位)、日本(十位)がベストテンに入ったものの米国は十三位、英国やドイツは二十位台にすぎない
▼G8は時代遅れ、新興国も加えたG20の時代だともいわれる。が、その代表で、GDPでは日本を抜きそうな中国にしても、この指数では実に九十二位。GDPと豊かさはさほど関係がない
▼この指数こそが真実だ、などと言うつもりはない。しかし、もう経済成長だけを考えても国民が本当の意味で豊かにはなれないのだとすれば、違う「ものさし」が必要なのは確かである。
2009年10月6日
日本は今でも「世界第二位の経済大国」ということになっている。それは国内総生産(GDP)が米国に次いで二番目だから。いかにも豊かな国という感じに聞こえるが、そうとも言えない
▼日本はG8の一員でもある。Gはグループのことで、単に八カ国のグループの意らしいが、通常、「主要国首脳会議」という。確かにGDP上位国クラブのような顔ぶれではあるが、では、豊かさの「主要国」かというと、やはりそうではない
▼国連開発計画がきのう、二〇〇九年版の「人間開発報告書」を発表した。それによると、国民生活の豊かさを示す指数の各国ランキングは、一位から順にノルウェー、オーストラリア、アイスランド…
▼就学率、平均寿命、国民一人当たりGDPなどから弾(はじ)いた指数だが、G8では、カナダ(四位)やフランス(八位)、日本(十位)がベストテンに入ったものの米国は十三位、英国やドイツは二十位台にすぎない
▼G8は時代遅れ、新興国も加えたG20の時代だともいわれる。が、その代表で、GDPでは日本を抜きそうな中国にしても、この指数では実に九十二位。GDPと豊かさはさほど関係がない
▼この指数こそが真実だ、などと言うつもりはない。しかし、もう経済成長だけを考えても国民が本当の意味で豊かにはなれないのだとすれば、違う「ものさし」が必要なのは確かである。