中日春秋
2009年10月1日
もはや、電気をつくるのは、発電所だけの仕事ではないようだ。このごろ、「発電する家」が増えている
▼少し前の新聞記事によれば、太陽光で電気をつくる太陽電池の今年四~六月の国内向け出荷量は過去最高で、用途の九割以上が個人住宅向け発電システムだったという。新たに二万戸余で太陽光発電が導入された計算になるらしい。時に省エネ住宅を「エコハウス」と呼ぶが、これもそのうちだろう
▼さて念のため、エコはエコロジー(ecology)の略である。ドイツの動物学者E・H・ヘッケルの造語で本来は「生態学」の意。十九世紀末に、「環境科学」の意味で使い始めたのは米国の女性科学者エレン・スワローだという(R・クラーク著『エコロジーの誕生』)
▼そのエコ(eco)は、ギリシャ語で「家」を意味するオイコス(oikos)に由来する。環境に優しい住宅は、だから、本義といえば本義といえなくもない。もっとも、エコハウスは「家+家」になるが
▼お察しの通り、経済とか節約とかを指すエコノミー(economy)のエコも同源である。同じエコなら、財布に優しいこっちのエコの方が好きだ、という人もあるかと思う
▼秋の行楽シーズンだが、車で遠出でもすれば出て行くお金もCO2も増える。エコというなら、いっそ「家」でごろごろしているのが一番のエコかもしれない。
2009年10月1日
もはや、電気をつくるのは、発電所だけの仕事ではないようだ。このごろ、「発電する家」が増えている
▼少し前の新聞記事によれば、太陽光で電気をつくる太陽電池の今年四~六月の国内向け出荷量は過去最高で、用途の九割以上が個人住宅向け発電システムだったという。新たに二万戸余で太陽光発電が導入された計算になるらしい。時に省エネ住宅を「エコハウス」と呼ぶが、これもそのうちだろう
▼さて念のため、エコはエコロジー(ecology)の略である。ドイツの動物学者E・H・ヘッケルの造語で本来は「生態学」の意。十九世紀末に、「環境科学」の意味で使い始めたのは米国の女性科学者エレン・スワローだという(R・クラーク著『エコロジーの誕生』)
▼そのエコ(eco)は、ギリシャ語で「家」を意味するオイコス(oikos)に由来する。環境に優しい住宅は、だから、本義といえば本義といえなくもない。もっとも、エコハウスは「家+家」になるが
▼お察しの通り、経済とか節約とかを指すエコノミー(economy)のエコも同源である。同じエコなら、財布に優しいこっちのエコの方が好きだ、という人もあるかと思う
▼秋の行楽シーズンだが、車で遠出でもすれば出て行くお金もCO2も増える。エコというなら、いっそ「家」でごろごろしているのが一番のエコかもしれない。