GWに読んだ本の1冊 こちら
- ネット帝国主義と日本の敗北―搾取されるカネと文化 (幻冬舎新書)/岸 博幸
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本書の内容をざっくり、自分の言葉で言っちゃうと、
現在のネット環境では、二つの悪い面が存在していて、
それは、コンテンツが無料になっている事(文化の衰退を招く)、
もう一つはネットの覇権は米国が握っている事、という。
で、今回のこのブログでは、米国が覇権を握る事の悪い面とは?
の側面での内容を取り上げてみたい。
そもそもネットのプレイヤーは、インフラ屋、プラットフォーム提供屋、
コンテンツ屋の3つに分かれていて、儲かっているのはプラットフォーム屋。
google、yahoo、amazon、twitterなど全て米国企業。
これらの企業は、資金力と技術力で世界を制覇するだろう、と。
そのプラットフォーム屋が米国企業に支配されると起きる問題点3つ。
1.米国に情報を支配され(米国愛国者法など)
2.米国のソフトパワーが強化され(世界中で米国のファンを増やせる)、
3.ネット広告の資金がコンテンツ提供会社に還元されるのでは無く、
googleなどの会社に流入してしまう。
という3つの事を踏まえると、安全保障面でリスクが存在するサービスを
価格が安いからと言って米国企業に依存するのは如何なものか?と。
という、そんな論調だと思います。本書は。
うん、確かに僕個人として考えてみても、
米国のサービスは、安い(無料だし)、そして便利で使いやすくストレスが少ない。
同時に先進的でシャープでcoolなイメージもありますね。
だから使いたくない、とか、嫌い、という感情がほぼ無い。
じゃー日本の企業がプラットフォームの領域で世界制覇出来るか、
と言えば、出来なくは無いと思うが、多くの壁はあると思う。
何といっても、言語の壁。これは大きいですよね。
英語かどうか、これは英語圏の国にとっては大きなアドバンテージですよね。
それと日本の規制ね。日本独特の消費者保護を含めた規制。
日本の規制は世界と大きくズレている、という。
例えば、企業としては日本用にサービスを作り、その後に世界に向けて作り直す、
という二度手間が発生したりするらしいのです。
あと何と言っても、利用者が満足するサービスの追及、
そしてそれを支える技術力と資金力も必要。
簡単ではない事かも知れませんが、でも本書の題名にあるような、
「日本の敗北」と現時点で言い切るのも悔しい気もする。
日本のネット企業も素晴らしい会社、素晴らしいサービスはたくさんある。
ネット企業に限らず、ソニーや任天堂、NTTや家電メーカーだってある。
まだまだ勝負はこれから、だと思うし。
本書では現在の日本の状態がネットの世界でも厳しい、という事は理解出来た。
これは大きな収穫であった。
ただ米国がどうとか、日本がどうとか、そういう感情は抜きにして、
良いサービスは良いと考え、その精神で日本企業も米国と切磋琢磨していき、
今以上に利用者のベネフィットを追及してくれるという事、
それが社会にとって最も意義があるのだとも思う。