「稲盛和夫の実学」を読んだ。


稲盛和夫の実学―経営と会計/稲盛 和夫
¥550
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間違いなく、何度も読むべき本の一冊だ。

この本は、刺さった。



「会計が分からず、経営が出来るか!」という書き出し。

その哲学が詰まっている本。


この本は、会計の本質、これを見事に描いている、と人は言う。

なるほど読んでみて、経営者が読むべき一冊と推薦されるのが良く分かる。

その哲学や施策は非常に参考になります。


稲盛氏は、技術屋出身。

会計なんて殆ど分からなかった、という。

しかし、利益(キャッシュ)はどこに消えた・・・という疑問から、

経理部長に多くの事を質問し、会計を自分の血肉とした。


例えば、こんな事を言っている。

「日本では、重要な会計が経営者から軽視されている。」


また、他にも、

「真剣に経営に取り組もうとするなら、経営に閲する数字は、

 全ていかなる操作も加えられない。

 経営の実態をあらわす唯一の真実を示すものでなければならない。」


素晴らしいですね!

では何故、その哲学を持つに至ったのか?

それは掲げている経営理念が全て、と分かります。



「心をベースにした経営する」という京セラ社の経営理念。


*以下、京セラのwebサイトから抜粋。

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 京セラは、資金も信用も実績もない小さな町工場から出発しました。

 頼れるものはなけなしの技術と、信じあえる仲間だけでした。

 会社の発展のために一人ひとりが精一杯努力する、

 経営者も命をかけてみんなの信頼にこたえる、

 働く仲間のそのような心を信じ、私利私欲のためではない、

 社員のみんなが本当にこの会社で働いてよかったと思う、

 すばらしい会社でありたいと考えてやってきたのが京セラの経営です。

 人の心はうつろいやすく変わりやすいものといわれますが、

 また同時にこれほど強固なものもないのです。

 その強い心のつながりをベースにしてきた経営、ここに京セラの原点があります。

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この理念が京セラを支えているんですよね。

これこそ稲盛イズムなんですよね、きっと。


だからこそ、社員との信頼関係に基づく経営を実践したい。

その為に、社員に京セラの経営状況をガラス張りにした。


そして投資家からの信頼を得ることも大切。

だから情報開示を徹底した。


そんな結論に至り、実践した事なんだと思います。



ただ、この理念を実現するために、

京セラでは、どんな会計システムを実践しているのか?

それを本書から少しだけ。


・キャッシュをベースにして経営を行うべきだ。

・「一対一の対応」でズレを防止するべし。

・ダブルチェックでミスを防げ。

・売価還元原価法を活用せよ。

・売上最大・経費最小を考えよ


などなど、参考になることばかり。


実は、この本で学べるのは、会計の話だけではない。

理念から施策までが一貫しているという経営システム、

これを生み出し、現在まで変わらず運用しているという、

その強さと姿勢が学べます。


この経営力があったからこそ、

町工場から世界企業まで上り詰めたのだと思う。


冒頭でも書いたように、稲盛氏の

「会計は経営の実態をあらわす唯一の真実を示すものでなければならない」

という信念が、随所に渡って記載されています。


会計についての捉え方は、これが正しい姿。

決して、どう見せるのか、ではない。

黒木亮氏の「青き蜃気楼」(エンロン社の話)を思い出した。



私は、経営者にとって、会計の果たす役割は、

「財務諸表(会計)から、企業の(財務)状況を把握し、

意思決定や戦略策定の根拠とする事である」

と改めて捉えていきたい。



この本は、一生モノです。

悩んだ時に、何度も読みたい本です。