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Between The Line

世の中の不思議と科学の間の事柄を綴っていきます。

スピリチュアル界隈の本とか雑誌、メディアを眺めていると、結構な頻度で「引き寄せ」の法則が登場します。真剣に心にポジティブに願っていることは、ミステリアスな理由でその人に引き寄せられ、実現していくというもの。

これってなかなか素直に「法則」とは信じられないのですよね。ワタシは。だって反証が容易に思い浮かぶじゃないですか。

例えば、スポーツの大会で優勝と準優勝(またはその他大勢の参加者)の違いは、思いの強さによるもの?

例えば、あるアイドルがとても好きで、昼も夜も思い続けているのに、結婚はおろか、彼氏・彼女になることも出来ない?(例外的に、堀北真希さんを落とした若手俳優さんがいましたが。稀有な例だと思います。)

アファメーションをやれとか、紙に書いて貼れとか、ネガティブ・ワードは深層心理には逆に解釈されるから気をつけろとか、いろいろなアドバイスがありますが、現実には叶わぬ思いもあるという事。

では、なぜに「引き寄せの法則」という言葉がこれほど広がっているのかというと、「引き寄せ」を意識していると、普通に夢がかなった場合、つまり「引き寄せ」を知らなくてもかなっていたような場合であっても、「引き寄せ」のおかげで夢がかなったと認識するわけですね。

例えば、占いで「今日は、ハッピーな事があるかも」と出た時に、たまたま気になる人に出会ったとか、お金を拾ったとか、ランチがおいしかったとか、いいことがあれば「占いが当たった!」と思うのと同じ理屈。

つまり、「引き寄せ」とか「ハッピーな占い」を知ってなければ、日常のハッピーな出来事と認識していたような事柄だったはずです。それらを知っていたがゆえに、同じイベントが起こっても、自分の中での、そのイベントに対する解釈が変わってくるわけですね。

「引き寄せの法則」を知り、自分の夢を紙に書いて、毎朝、寝る前に唱えているがゆえに、出来事の解釈が変わっているわけです。(そもそも論で、紙に書いたり、毎日唱えないといけないのは、自分の思いがそのくらい弱いと深層心理が解釈しちゃうんじゃないの?と考えられたりするじゃないの?と考えたりもしますww)

自分の願望を達成するためには、それに向かって、日々アクションする必要があるわけですが、その不断の努力を欠かさないための儀式として、それらの行為には意味があるのかもしれません。ただ、毎日強く願ってさえいれば(特段の努力なしに)棚ぼた式に願いが叶うというのは、虫が良すぎる考え方なんじゃないですかね。

「スピリチュアル」は幸せへの安易なショートカットでないことを知るべきです。
みなさんは「ヘミシンク」と呼ばれる技術をご存知でしょうか?
最近は大手の書店のスピリチュアルのコーナーにCDが置かれる事も多くなりましたが、体外離脱現象や高次の存在との邂逅など、さまざまな不思議現象を体験できると謳っている音響技術です。

これは元々はバイノーラルビートと呼ばれるもので、微妙に周波数をずらした音を、左右に分けて聞くと、その周波数差の分のうねりとなり、これに脳波が誘導されるというものです。私自身もあるスピリチュアル系の本を読んで興味を持ち、自宅学習用のゲートウェイ・プログラムのCDを購入しました。

これはCDを聞くにあたって、とさまざまな前準備を要求されます。最初に身の回りの安全を確保するためのイメージ、次にレゾナント・チューニングと呼ばれるプロセスを経て、最後にアファメーションと呼ばれる宣言を行います。その後に音楽を聴きつつ、さまざまな誘導が行われているので安全!と言われましても・・・

このプロセスは催眠術、ヒプノセラピーに非常に似ているなと。
つまり、リラックスの後にレゾナント・チューニングで集中力を挙げたのち、バイノーラルビートで軽く夢うつつという所に的確に暗示の言葉が続けられる。

これでは相手とのラポールを形成し、話し手に暗示をすりこむという催眠術の応用ではないかと思います。

よくコラーゲン入りのドリンクとか、お鍋にコラーゲン玉を入れるとか、お肌に良いとかでコラーゲンを食べようという風潮があるようです。

これも不思議だったのですが、食べる・飲むという事は胃腸で吸収されるわけですから、消化というプロセスを経る事になります。コラーゲンはタンパク質の一種ですので、口から体内に入ると酵素のペプシンによってアミノ酸に分解されて吸収される事になります。
体内でお肌を構成するタンパク質は、この分解されたアミノ酸から再構築されたものです。
毛髪や皮膚表皮の主成分はコラーゲンではなくケラチンですし、諸説あるようですが、結局は良質のタンパク質を摂取していれば問題ないわけです。

もともと、「コラーゲン」自体はゼラチンをベースにして作られるようですので、同じようにゼリーを食べていればさほど効果は変わらないと思いますよ。おまけに安いですし。

私のスタンスとしては、科学で説明できる所はそれを信頼し、ただ世の中、それだけでは無いかもしれない。
それを頭から否定するのではなく、ひとまずは「そんな考えもあるんだな」と受け入れてみる事です。
逆に科学で結論が出ている事に関しては、根拠のない妄想に近い説明に関しては受け入れがたいのです。
例えば健康法や「○○に良い食品」に良く見られるのですが、「・・・が効く!!」のようなものに関しては、きちんと治験が行われ、データによる裏付けがないと基本的には信用できないです。エビデンスが無い効能に関しては基本的に疑ってかかりますし、他人にもそれを求める事があります。

例えば先日に知人が「日本の塩」は毒であるという事をSNSに書いてあるのを見つけました。そんな馬鹿なと思い、理由を尋ねてみたところ
「日本の塩は精製塩で工業的に作成された純度の高い塩化ナトリウムNaClである。精製の過程で体に必要なミネラル分を除去しているためよろしくない。むしろ体に有害なのである」
という事で。

なんで純度の高い塩化ナトリウムが毒であると言い切れるのか不思議でしょうがなかったし、取り除いたミネラル分に関しても、必要摂取量を考えれば微々たるものと考えられ、せいぜい味の好みの差くらいしか無いのではと考えました。

なにかサポートをしてくれる資料がないかしらと思い、検索を始めてみましたが、多くのページで自然塩の方が良いという記事が多数ヒットしました。ただ参考までにいくつか目を通したのですが、「自然で無いものは悪い」という論法のみで、具体的なデータが出てこないのですよね。印象論だけで語っている感じを受けました。

いろいろと見ていく中で、このページには論文も多数掲載されており、一定の信頼感を味わいました。
http://www.geocities.jp/t_hashimotoodawara/index.html
つまり自然塩だけでは、一日に必要な分量には全く足りないという誤差の範囲であり、その意味では精製塩と自然塩とでは、大した差が無いと結論をだしました。

おそらく「人工物」に対する気分の問題なのだろうと思いつつ、この手の話はデマに近いのではと思いますね。