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Between The Line

世の中の不思議と科学の間の事柄を綴っていきます。


スピ系やら自己啓発系のメールマガジンに登録されていると、結構な頻度で「引き寄せの法則」に関連するメールが届くのです。

で、「引き寄せの法則とは」という初心者(笑)向けから、中級・上級者向けに、たいていの場合には「あなたが引き寄せられない原因は」という流れからダメ出しが始まり、オンラインセミナーや情報PDFへの誘導。ついてはこの講座を受けたまえとバックエンド商品のセールスに流れる黄金則があります。これぞ法則!というくらいに決まりきっています。(笑)

で、ぶっちゃけたところ、この手の「法則」に興味がある人の大勢がお金を引き寄せたがっているようで、それが「法則」のガイドブックの通りにやってみても、うまくいかないという現実にあふれているようです。

そこで、「法則」そのものを疑うよりは、自分のやり方が悪かったのかもしれないという思考をはじめ、「あなたのやり方が間違いで、これならうまくいく!」というプロモーションに飛びつく流れなんでしょうね。

いや、「法則」ならば再現性があるわけで、誰がやっても同じように再現しないと、そもそも「法則」という呼び方がおかしい。

先日、某大物スピ本翻訳家の方の講演会に行ってきたのですが、「引き寄せの法則はあるんです!私はこれを引き寄せました!」と、身の回りのグッズや衣類の紹介を始めましたが、あんた願って引き寄せたというよりは、それ単にプレゼントされただけやんと、心の中でつぶやかずにはいられませんでした。

「思考は現実化する」もイメージしたものが起これば「引き寄せた」「現実化した」と認識し、起らなかった大多数はスルーするか、やり方がおかしかった、イメージが弱かったと理解するのであれば、そう考えてしまうのでしょうね。

「法則」を全否定するつもりもないのですが、あのセミナー商法をみるにつけ「お金持ちになった自分を強くイメージすれば、不思議な偶然が度重なって、あなたのところにお金が流れ込む。そうならなかったら、イメージのやり方が間違っているので正しいやり方を教えるからセミナー受けろ」という論法は、うまくいかない大多数にとってのコンプレックスを付いたメッセージで、自分よりはむしろ、セミナー屋にお金が流れていく法則となっているわけですね。

で、うまくいかないと、「あのやり方はダメだ。実はこちらのやり方の方が正しい」「あれは西洋流だ。日本人向けには東洋流のやり方がある」「もっと効率のよいやり方がある」などと、まるで英会話教室の宣伝みたいですね。

ぶっちゃけ、自分と同じお金を引き寄せられない人たちに向かって「インド人が教える・・・」「中国に古くから伝わる・・・」「催眠術を利用した・・・」とかのアレンジ版の教材を作って売り込んだ方が、お金の流れが向いてくるような気さえします。

「そんな都合のいい法則なんてない。真面目に働け!」という方が、なんぼか良心的に思えます。スピリチュアル的なものが幸せへのショートカットみたいな扱いをされるのは、何か違和感を覚えてなりません。
かみさんがスピ系大好きなんですが、グランデ4Fに行ったことが無いというのですね。
ちょっとびっくりしました。意外と知られていないのですね。

近くに三省堂という超競合があるという事もあり、何らかの特徴を出していかないと生き残りが難しい界隈ですが、書泉といえども尖ったところを出さざるを得ないんですね。

で、4Fはスピ系ご用達本やグッズが充実しているんですね。占いとか魔術系も充実。
同じフロアに理学系の学術本もあるのが何とも言えない所ではあるのですが、それもまた良い味出しているんじゃないかと思います。(自分も、そもそもはそちらを見に行って4Fの存在を知ったので。)

さらには数々の講演DVD、チベットの仏具の数々、パワーストーン、オラクルカードなど多種多様な、そっち系の品々が並んでおります。(易経の筮竹とかはなかったかな。それは近くに専門店があるので、あえて外しているのかも。)

講演DVDには「グランデの魂」シリーズといった独自に作成したものまで並べている力の入れようです。
ここまでまとまっている書店は珍しいと思うので、何かのついでにでもお立ち寄り頂ければ楽しめるのではと思います。宣伝する義理はないんですけどw
スピ系のセミナーとか講習会に出かけていくと、よく「波動を高めてアセンション」(そういえば5次元にアセンションするとか盛んに騒いでいた方々は、どこへいってしまったんでしょう)とか、「波動」という言葉を耳にしますよね。

また、その手の本でも「波動」が高い・低い・キレイ・汚れたとか、何かと出てきます。

ぶっちゃけ、この「波動」って言葉がよくわからないんですよね。

もちろん物理学的な意味での波なら、よくわかるんですよ。(物理学部卒ですから!)

いぜん、スピ筋の先生に「先生の言う”波動”って何ですか?」って聞いたことがあるんですけど、「あなたには感じないのですか?」とか返されて、結局よくわからないんですよ。そりゃ耳の聞こえない人に「音」を説明したり、目が見えない人に「光」とは何ぞや、を説明するのと同じで、感じない人に説明するのは難しいんだろうけど。

私のかみさんもスピ系の人で、「両手の手の平を近づけると、なんかジーンとしない?」とか、「パワーストーンに手を近づけると、少しビリビリこない?」とか、わかる人にはわかる状態なんですよね。ジーンともビリビリともしないワタシには分からない世界。

さらには、これと「波」とどういう関係があるの?と疑問符が100個ほど、ポンポンポンと頭の周りをまわりだすんですよ。

媒質の振動が伝播するという意味での物理学的な「波」のイメージで、スピの「波動」は語れないのだろうなあと思いつつ、波といっても"Wave"をイメージするとダメで、もともと"Vibration"を日本語に訳したときに「波動」という言葉を使った名残が今にあるのではという仮説を考えてみました。

いや、あんまり変わりないんだろうけどね。ちょっとだけ"Vibration"の方が感情的なニュアンスがあるんじゃないかと思って。ビーチボーイズの名曲で"Good Vibration"とかあるじゃないですか。

いまだもって、「波動」について、すっきりしないのです。
最初に「世界を変える七つの実験」を読んだときの、目からうろこがボタボタ落ちる感といったらないのですよ。

世界を変える七つの実験―身近にひそむ大きな謎/ルパート シェルドレイク

機械論的というか正統科学による通説だったり、常識的な見方が、実は現象の背後にあるかもしれない心理を解くためのカギとなるための実験を提唱したりしています。シェルドレイクという人は、形態形成場という概念を提唱した人と紹介されていると思います。

この概念は、今、自然に存在している生物の特徴的な形と行動は、過去に存在した同じような形態の存在の影響を受けて、過去と同じような形態を継承する。
これらのプロセスは形態形成場とや形の共鳴といったプロセスが存在することを示唆しているという。

このような「形の共鳴」といったプロセスが、時間的にも空間的にも飛び越えて、形や行動パターンについても、他の存在・出来事に影響を及ぼすというものですね。

この本の「シロアリはなぜ巨大アーチを作れるのか?」の章にも、その考え方の一部が提示されていると思います。つまり事実として観察はできるものの、いまだ、その理由を十分に説明できない事象があるが、それは「形成場」というものを仮定することで説明できるではないかという事。プラトンのいうイデアのようなものが当てはまるんじゃないでしょうか。

シェルドレイク自身が、この形態形成場という場が存在しうると主張するだけで、それがいったい何なのかは説明できていないように思えます。したがって、聞きようによっては、「トンデモ」系なんですね。ただ「シロアリ」を説明できる正統科学的なアプローチが今のところ無く、仮説としては面白いものでしょう。

またTV等のメディアを通じた公開実験も行われており、仮説を裏付けるものになっています。怪しげとは言われながらも、それがいったい何なのかは説明できないが、そのようなものがあり得るというレベル感ですね。ただのマッドサイエンティストや空想家のそれではないのです。

「場」という概念そのものは、電磁場から量子場まで物理学にとって欠くことが出来ないものですが、それが人の意識であったり行動パターンに対して適用しようとしているところに、シェルドレイクの飛躍があり、是々非々の議論の元になっていると理解しています。

まだまだ道のりは長いと思いますが、このような概念が何らかの形で証明される日がきたら、確かに今までの世界観から、また一歩進んでもおかしくないなあというのが読後感でした。かなり昔の話ですけど、いまだもって、現象の説明も形態形成場についても進んでいる感が無いですね。
スピリチュアルが好きな人は、エックハルト・トールさんの本を何冊か読んでおられるんじゃないかと思います。”The Power of Now"などは素晴らしい本だと思いますので、未読の方は目を通されると良いんじゃないかと思います。

「今、この瞬間を強く意識する」というのは、とても興味深い。

いろいろな悩み事や思いが頭の中をグルグル回り、やがて、その人を消耗させる。それを避けるためにはエゴやペインボディを引き離すというものです。まずは自分の呼吸に意識を向けてみるなど、詳細は本を読むなりDVDを見ていただければ。

ワタシが似たような状況で、頭の中のモヤモヤをクリアにするために使ってたのは

「この思いは、このまま考え続けて解決可能なのか?解決できないのか?」という基準です。

「解決できない」悩みというのは、いくら考えてもしょうがないわけです。「**さんは私のことが嫌いなんじゃないか?」「今度のテストで無事に合格できるのだろうか?」など、いろいろな事で人は悩みます。これらが悩みつづけていれば、いずれ解決できるものであれば、そのまま悩み続ける必要があります。

解決できないものは、悩んでいても無駄なわけです。
解決しないのですから、果てしなく悩みつづける必要があります。

自分の頭の中のモヤモヤが「解決できない悩み」だった場合には、「それは自分の行動で解決できるのであろうか?」と考えてみます。
前の例でいえば「**さんが私をどう思っているか」は「**さん」に直接聞けば解決します。
「試験」はモヤモヤしている時間で準備をしている方が合格の可能性は上がります。
やるべき行動がわかれば、あとは実行するだけのはずです。
いろいろな理由で実行できなければ、それに代わる方法を考えます。

モヤモヤと悩みが頭の中をグルグルまわって、「どうしよう!どうしよう!」とするよりは、「このモヤモヤはどのようにしたら解決するのだろう」という方向に向かって考える方が冷静になれます。
そして、もし解決する方法を考えつけないなら、それは解決できない問題なのです。忘れましょう。

そして「解決できない問題」として認識できたら、グルグルした状態よりは、その考えを捨てやすくなっていると思います。
なんども頭に思い浮かぶ場合は、「これは悩んでも解決できない問題なんだ」と思い起こすことを繰り返すことで、「グルグル」が「グル」になり、「グ」になり、やがて意識にのぼらなくなってくると思います。

「私は彼が好きだけど、彼は私をどう思っているのだろう?」といった場合は、告白するか、彼から告らせるべく、振り向いてくれるような何らかのアクションを取るの2択だと思います。
で、前者は一般に非常に心理的に負担が大きいww
後者は難易度がめっちゃ高いww
こうして「告る根性をつけるにはどうすればよいか?」「接触回数を増やすにはどうしたらよいか?」といった「解決するために自分は何ができるか?」といった方向に考えを進めていけば、少なくとも心理的なモヤモヤといった負担は軽くなると思います。

試験前に「落ちたらどうしよう!どうしよう!」と思ったら、「どうしよう!」と考える続けることで試験に受かるのか?少なくとも受かる確率が上がるのか?と考えてみます。
モヤモヤと焦っても状況は改善しないという事が分かれば、少しは冷静になれると思います。

頭の中がモヤモヤしてきたら「これは解決可能なのだろうか?何をしたら解決できるのだろうか」と自分に問うてみるというのがコツです。