【ただの独り言】


(今日はステルスメジャーの曲について少し書いてみようかな…!)




【ロタティオン】



平沢進 - ロタティオン


黄金の月  草の露に幾万も昇り

唯一に来る夜の牢で打たれるキミの夢に咲く

瞬く間にも数千の朝よ訪れよ

パラレルに行く船団に全てのキミの日を乗せて


ランダムに行く雲のように生まれてたはずと

千年を知るキミの声が全ての月に木霊する


咲け輪廻の  OH

咲けロータス  OH

響け千年よ  OH

響け毎秒に  OH


遥かな過去  遥かな今日  明日さえもここに

黄金の日は一度に有る  忘れたキミが目覚めれば

パラレルに行く星の今を隠喩のように映す

ランダムに咲く花の野辺に  全てのキミは記されて


咲け輪廻の  OH

咲けロータス  OH

響け千年よ  OH

響け毎秒に  OH

咲け輪廻の  OH

咲けロータス  OH

響け千年よ  OH

響け毎秒に  OH




【感想&解釈】



「ロタティオン」←(千年女優のED曲…!)

「ロタティオンとは…」←(漢詩的対比と相似の連続で構成された曲という考察記事がある…!)

(その中身について紹介してみようと思います…!)



​【1番目の歌詞】

黄金の月  草の露に幾万も昇り

唯一に来る夜の牢で打たれるキミの夢に咲く

瞬く間にも数千の朝よ訪れよ

パラレルに行く船団に全てのキミの日を乗せて


ランダムに行く雲のように生まれてたはずと

千年を知るキミの声が全ての月に木霊する


咲け輪廻の  OH

咲けロータス  OH

響け千年よ  OH

響け毎秒に  OH


​【一部引用】

黄金の月  草の露に幾万も昇り

唯一に来る夜の牢で打たれるキミの夢に咲く

瞬く間にも数千の朝よ訪れよ

パラレルに行く船団に全てのキミの日を乗せて

<黄金の月  草の露に幾万も昇り>

黄金↔露:金色と銀色の対比

月↔草:空にあるものと地にあるものの対比

月≒露:形状が球体である相似


情景:黄金の月が地上から夜の空に昇っていく。昇るにつれ、露に月の光が反射し、露が地上の月の光のようにきらめいている。

<唯一に来る夜の牢に打たれるキミの夢に咲く>

<瞬く間にも数千の朝よ訪れよ>

幾万↔唯一↔数千:万と一と千の対比

夜↔朝:時間的対比


来る・打たれる・咲く:すべて「u」で押韻

間にも・朝よ・訪れよ:すべて「o」で押韻


情景:夜、「キミ」は何らかの苦しい思いをしながらも夢を見ている。が、そこに朝が華々しく訪れる。ただしここは「訪れよ」と命令形なので、「キミ」が夢の中で想う望みかもしれない。


ランダムに行く雲のように生まれてたはずと

千年を知るキミの声が全ての月に木霊する


<パラレルに行く船団にキミの全ての日を乗せて>

<ランダムに行く雲のように生まれてたはずと>

パラレル↔ランダム:並行と無作為の対比

船団↔雲:海を行くものと空を行くものの対比

朝→日:時間的経過

船は「乗る」もの、雲は「生まれる」もの


「キミ」は朝を迎え、船団に自らの時間を乗せられるものの、自分は「雲のように生まれてたはず」だと主張する。


<千年を知るキミの声が全ての月に木霊する>

全ての日↔全ての月:言語的対比。

瞬く間↔千年:時間的対比

木(霊)≒草(の露):植物の相似


「キミ」は牢から解き放たれ、初めて行動する(それまで「キミ」は何もしていない。前々項、前項で「キミ」は「訪れよ」「生まれてた【はず】」と思考はしていた)。船団に乗った「キミ」は声を上げて、それが「全ての月」(空にある一つの月、地上の幾万の草の露の月、どちらにも)に「木霊」する。つまり、「響く」のだ。夜の牢で打たれ、苦しみ喘いでいた「キミ」はその実、自らの中にある確かな「千年」を知っていたからだ。


咲け輪廻の  OH

咲けロータス  OH

響け千年よ  OH

響け毎秒に  OH

<咲け輪廻の OH>

<咲けロータスよ OH>

<響け千年の OH>

<響け毎秒に OH>

輪廻↔ロータス:仏教的に輪廻と蓮(解脱の象徴)は対比。

千年↔毎秒:時間的対比。


忌まわしき輪廻から我々を解き放つLotus(蓮)よ、今こそ満願成就して「咲け」と、それまで決して発せられることのなかった「キミ」の声が響く。千年もの長きにわたり何度も何度も、最も短い間隔でその声よ「響け」と「キミ」は声を上げ続けるのだ。


(引用は、ここまでにしよう…!)


「ロタティオン(考察)」←(考察記事を書いた人も言ってたことだけど…ステルスメジャーの頭の中は一体どんな構造になっているのだろうか??)


「ロタティオン=漢詩的対比と相似の連続で構成された曲」←(全てではないけど…いくつか対比は見えていたよね…!)


「INDRA・ロタティオン・巡航プシクラオンなど…」← (そんなことより…ステルスメジャーの曲って、宗教や神話に基づいた歌も結構あるよね…!)


この辺で個人的な感想は終わりたいと思います。

ありがとうございましたm(_ _)m




【最後に】

(この曲も中々、難解な歌詞だったけど…)

「対比を用いた表現方法」←(また一つ勉強になりましたね…!)

「ロタティオン」より…!