昨年の7月から今年の3月頃までゲムシタビン・ナブパクリタキセルでの抗がん剤治療でしたが、年明けからCA19-9が右肩上がりになり薬の効果が見られないため治療を休止することになりました。
CA19-9の数値は1200近くありました。
この時期、食欲もなく体重も減少しました。

先生から提案されたのは抗がん剤セカンドのフォルフィリノックスでした。

正直不安でたまりませんでした。
体が耐えられるかどうか。
ただ生きていくためにトライするしかない。
オヤジの生命力にかけるしかない。
そう思いました。

もう希望も捨てた。
今回は絶望をも捨てました。
成るようになるしかならない。

その頃、病院で知りあった男性がいまして、その方の名前や年齢すら知らないのですが、不思議と膵臓がんに関して話をするようになりました。

彼のお父様も末期の膵臓がん。
私と全く同じ状況でした。

毎回、付き添って来院されるので治療の合間の時間に治療についての情報交換、世間話もしました。

無口でボソボソとしか喋らないんですが、いい言葉をかけてくれるんです。

私がうなだれていると
「空を見てみな、焦げ付きそうな太陽が皆を照らしてるから」

。。。訳わからないんですが、なんだか笑えるんですよ。

それから、4月を迎えたと同時にフォルフィリノックスでの抗がん剤治療がスタートしました。
もちろんその彼も同じ日に来院されていたので、その時も訳わからない言葉を頂きました。
「桜の季節に新たな治療、めでたいな」

おそらく、彼も同じ苦悩の日々を過ごしていると思うんですよ。
それでも何気ない一言に随分と助けられたものです。

彼はミュージシャンのようで、膵臓がんのお父様を支える自分の悲しみをテーマに「命走る」という曲を発表しました。切なさと儚さの中に力強さを感じる素敵な曲でした。皆さん是非聴いてみてください。彼の励みにもなると思いますので。