検査入院中も食欲が戻ることはありませんでした。治療という治療がない以上仕方ないことなのかもしれません。朝昼晩、手付かずの食事を自らこっそり配膳車に返すオヤジの背中は板きれのように薄っぺらでした。それから数日後に検査の結果が出ました。俺と父母、姉、家族4人で先生と話をしました。結果は膵臓癌で手術ができないほど大きく5センチと言われました。まわりの血管と胃に食い込んでいるそうで放射線治療もできず抗がん剤治療しかできないと言われました。余命もステージも言われませんでした。あえて聞こうとも思いませんでした。緩和治療とのことなので延命ってことなのだと心の中で全て終わりだとガックリしました。そして先生からどの抗がん剤をやるのか決めてほしいと言われ数日待ってもらうように頼みました。これだけ痩せて体力なければどれやっても1ヶ月持たないだろう。そんなことを思い6月も半ばを過ぎパシフィコ横浜でのJUJUのコンサートを迎えるのでした。