Mainstream


 『主流、本流』(直訳)


 『メインストリーム』  



 
 2020年・U.S.A 映画




 原案・製作・脚本・監督
 「ジア・コッポラ」

 脚本
 「トム・スチュワート」

 音楽
 「デヴ・ハインズ」

 撮影
 「オータム・デュラルド」



















 出演

 「アンドリュー・ガーフィールド」
 (リンク)

 「マヤ・ホーク」
 (フランキー)

 「ナット・ウルフ」
 (ジェイク)

 「ジョニー・ノックスヴィル」
 (テッド・ウィック)

 「ジェイソン・シュワルツマン」
 (マーク・シュワルツマン)

 「アレクサ・デミー」
 (イザベル・ロバーツ)

 「コリーン・キャンプ」
 (ジュディ)




 U.S ロサンゼルス市、ウェスト・ハリウッド。

 フランキーは、ウェスト・ハリウッドに住む、若手の女性映画監督だ。アート制作に情熱を持っているが、彼女は、アートが何なのかよく理解していない。
 今は、食べるために友人のジェイクとBARでバーテンダーの仕事をしている。
 フランキーは、YouTuber(ユーチューバー)として活動しているがヒットしていない。



 ある日、フランキーは、ショピングモールでマスコットとして働いている、変わり者のリンクのことを撮っていると、リンクが文句を言う、彼女は、後ろの絵を撮影していたと屁理屈をこねると、リンクは悪態をつき一方的に喋りまくる。
 フランキーは、この動画をYou TubeにUPすると動画がヒットする。
 

 フランキーは、リンクと再会すると友達になり、彼は両親が死んでいて自分は、反体制と反ソーシャルメディアだと主張する。


 フランキーは、リンクにYou Tubeに出演するように依頼して彼と、友人のジェイクを作家として企画に参加させる。
 こうして3人の動画撮影が始まる。

 もっとお金を稼ぐためには、ソーシャルメディア・マネージャーらと接触して色々な話しを聞き、リンクは、だんだん注目を浴びていく。
 この頃から、フランキーとリンクは、肉体関係をもち始める。


 フランキー、ジェイク、リンクは "Your Phone or Your Dignity" という番組を立ち上げる。お下劣でくだらない番組だ。
 出演者をコケにするようなリルクのステージは、ウケるが、ある女性、イザベルの容姿のことをバカにして、秘密を暴くようなマネをするリンク。
 とても、傷つくイザベル。
 そして、ジェイクはこのリンクのやり方に嫌気が差し、チームから外れる。


 タガが外れたリンクは、ヤリタイ放題である。


 フランキーもリンクに嫌気が差してきて、ジェイクに会いに行き、また仲間に戻ってくれと頼むが、彼は拒否する。その上で、リンクのことを話すジェイク。「ヤツは嘘つきで、今も金持ちの両親は生きている」ヤツは問題児で昔から「とんでもないことをやらかしていた」とフランキーに話す。


 ライブ配信の準備をしていたフランキーは、リンクが中傷したイザベルが自殺したことを知った。


 リンクは、イザベルの追悼を含むライブ配信中に始めは、追悼の意を表していたが、そのうち台本から外れ、どうしようもない下品な発言を繰り返した。
 そして、興奮するリンクは、自分の本名が「アレックス・グッドリッチ」であることを公開する。
 彼は『メインストリーム』(主流)に反抗する意思のあるヤツだけが、自分をサポートしてくれと言ってステージを去る。
 すると、オーディエンスたちは、彼の名前を叫び、カリスマのように受け入れる。


 後に、フランキーとジェイクはイザベルの追悼式で会い、もとの友人だった頃の二人に戻った。
 リンク、アレックス・グッドリッチはわが道を突き進むだろう。



 ※映画としては、僕は好きではない部類の作品でしたが、紹介した理由はアンドリュー・ガーフィールドの役どころです。彼は、若い頃はナイーブな青年役や、スーパー・ヒーローの役を多く演じていると観客が、そのキャラクターで認識してしまい、イメージがついてしまうので、時々、思い切って、違うキャラクターを演じるパターンがあります。この作品も、はっきり言って、いけ好かない役どころを演じています。これが、アンドリュー・ガーフィールドにとって成功しているのかわかりませんが役の幅を広げているのでしょう。

 あとは、マヤ・ホークです。母親のユマ・サーマンは、ユダヤ系の特徴のある顔立ちでエキセントリックで、スーパー・ボディのスターですが、娘のマヤは、父親のイーサン・ホークに似ています。とても美人ですがおとなしい印象を受けます。でも、女優としては化ける要素があります。演技派と呼ばれる女優は、カメレオン的で何の役もこなせるからです。ユマ・サーマンは、そういった役は演じられません。
 なので、父親のイーサン・ホークのような味のある俳優になることを期待してこれからも見ていきます。