Desperado


 ならず者(直訳)


 デスペラード

 (スペイン語ではなく英語です)  




 1995 U.S.A 映画。



 製作・脚本・監督
 「ロバート・ロドリゲス」

 音楽
 「ロス・ロボス」

 撮影
 「ギレルモ・ナヴァロ」



















 出演

 「アントニオ・バンデラス」
 (エル・マリアッチ)

 「サルマ・ハエック」
 (カロリーナ)

 「ジョアキム・デ・アルメイダ」
 (ブチョ)

 「チーチ・マリン」
 (バーテンダー)

 「スティーヴ・ブシェミ」
 (ブシェミ)

 「カルロス・ゴメス」
 (ライト・ハンド)

 「クエンティン・タランティーノ」
 (ピックアップ・ガイ、集金人)

 「カルロス・ガラルドー」
 (カンパ)

 「ダニー・トレホ」
 (ナバハス)

 「ティト・ラリーヴァ」
 (タヴォ)




 1994年8月、メヒコ(メキシコ)、シウダー・アクーニャのタラスコ・バル。

 ブシェミが話しをしている。
 彼は、別のバルでの出来事を言っているようだ。銃や武器が詰まった黒いギターケースを持ったメキシカンによって殺された人々を目撃したと話している。
 ブシェミがブチョという名前をだすまではバルの皆は関心をもっていなかった。


 エル・マリアッチ(名前ではなく職業、彼の名前は誰も知らない)楽団員の彼は、昔、恋人を殺され、自分の左手を撃って、大怪我をし、マリアッチを続けられない身体にした、ギャングのボス、マウリシオがいた。そのマウリシオは、マリアッチが片付けた。
 マウリシオのボス、いわゆる大ボスのブチョを追うようにブシェミはマリアッチに言う。


 マリアッチは、父親がギター弾きの少年と出会う。彼もギタリストだったので少年にギターのレッスンをしてあげる。


 タラスコのバルでマリアッチとブチョの手下とにらみ合い、ガンファイト(銃撃戦)が始まった。
 とんでもないガンファイトの末にマリアッチは、バルにいたブチョの手下を全員射殺したが、そのうちの1人、タボが裏部屋にいてなんとか生きのびた。
 タボはマリアッチを追って外にでたが逆にマリアッチに殺された。
 その時、タボの銃撃から彼が守った女性、カロリーナがいた。

 ブチョは、銃撃戦が終わったバルまで来て「黒い服の男を追い詰めろ」と命令する。

 マリアッチは、カロリーナにブチョをさがすのを手伝ってほしいと頼んだ。

 マリアッチは、町の教会に行ってブシェミと会う。
 ブシェミは、マリアッチがブチョの手下全員を殺したことを聞くと、復習を止めるように言い出した。
 教会の外に出る二人。
 すると彼らを待伏せをしていた投げナイフの殺し屋、ナバハスにいきなり攻撃をうけた、ブシェミは殺されてマリアッチは重症を負わされる。

 ブチョの手下が現場につくと、黒い服を着た男をエル・マリアッチだと思い殺してしまう。
 しかし、彼がマリアッチでないことに気付く。

 マリアッチは、カロリーナの務める書店にいると、ブチョが不意にやってくる。
 カロリーナは、慌ててマリアッチを匿う。
 
 カロリーナは、マリアッチに傷を縫って手当をする。

 その夜、彼女は彼に新しいギターを渡し、マリアッチはギターを演奏する。
 そして、二人は情熱的に愛し合った。


 ブチョは、カロリーナが嘘を言ってマリアッチを匿っていることに気づき、書店に火をはなった。
 燃え上がる建物から颯爽と脱出する、マリアッチとカロリーナ。

 マリアッチは、ブチョと対決するために仲間のカンパとキノに助けを求めた。

 合流した3人、マリアッチ、カンパ、キノたちと、ブチョの手下たちの壮絶なガンファイトが始まる。


 マリアッチとカロリーナは、ブチョと直接対決するために彼の屋敷に向かう。
 ブチョは、マリアッチの実の兄だとわかる。
 ブチョは、カロリーナを殺すことを許すなら、お前を殺さないと交渉するが、マリアッチは、実の兄のブチョを射殺し、残りの手下も片付ける。

 マリアッチは、1人でシウダー・アクーニャの町をでるが、カロリーナの車が彼に追い付き、カロリーナが出てくる。
 マリアッチは、武器の入った黒いギターケースを道に置く、2人の車はそのまま走り去って行くが、直ぐに戻って来て、そのギターケースを拾い上げ、2人は再び走り去って行った・・・。



 ※『デスペラード』は、前作『エル・マリアッチ』の直接の続編ではなく、名無しの青年がギャングのボスと戦い、黒いギターケースを持った楽団員(エル・マリアッチ)風の『殺し屋』(デスペラード、ならず者)となる設定だけを受け継いだ、リメイク的な作品です。
 アントニオ・バンデラスを主人公に、これからロバート・ロドリゲス組の俳優になっていく脇役たちが勢揃いした作品です。
 ストーリーは、ほとんどなく、ガンファイトにあけくれるスタイリッシュな劇画的な映画です。
 このガンファイト、見る価値があります。

 それに、ピックアップ・ガイ(集金人)役で盟友のクエンティン・タランティーノも出ています。このあとのロバート・ロドリゲス監督の『フロム・ダスク・ティル・ドーン』には、もっとイイ役でジョージ・クルーニーと出演していて、クールに演じています。

 僕の記事でジョージ・クルーニー主演作品『フロム・ダスク・ティル・ドーン』もあるのでぜひ、チェックしてください。