El Mariachi
エル・マリアッチ
1992年・U.S.A ,メキシコ映画。
製作・脚本・監督・撮影・編集
「ロバート・ロドリゲス」
出演
「カルロス・ガラルドー」
(名もなき青年、エル・マリアッチ)
「コンスエロ・ゴメス」
(ドミノ)
「ピーター・マルカルド」
(マウリシオ)
「レイノル・マルティネス」
(アズール)
「ハイム・デ・ホヨス」
(ハイム)
メヒコ(メキシコ)の田舎町、シウダード・アクーナ。
アズールは、ギャングのボスで、裏切られ、捕まって刑務所に入れられた。
そして、彼は刑務所を脱獄した。
ギャング仲間だったマウリシオが金を独り占めして、今はギャングのボスになっていた。アズールを警察にうったのはマウリシオだった。
アズールは、マウリシオの手下を皆殺しにしている。
アズールは、黒い洋服に黒いギターケースを持って中には、あらゆる武器を隠し持って移動していた。
若いミュージシャンの男は、父と同じマリアッチ(メキシコの伝統衣装に見をつつんだ楽団)の楽団員になる夢がある青年だ。
彼は、黒い洋服に黒いギターケースを持ってギターを持った渡り鳥のように、シウダート・アクーナの町にやってくる。
シウダート・アクーナの郊外にある別荘は、物々しい状態だ。手下が銃器で武装している。この別荘の主人は、ギャングのマウリシオである。
マウリシオは、アズールを殺すために、殺し屋を集めてグループをつくっている。
彼は、この殺し屋グループを町に解き放った。
殺し屋たちは、マウリシオに言われた黒の洋服に黒のギターケースを持った男、アズールを探していると、黒の洋服に黒いギターケースを持った、青年を見つけて後を追う。
殺し屋に追われた名もない青年(マリアッチ)は、なんとこの4人の殺し屋を撃退してしまう、
マリアッチは、バーに逃げ込むと、そこにはドミノという名の美しい女主人がいた。
マリアッチは、彼女をひと目見て好きになってしまう。そして、マリアッチとドミノは男女の関係になる。
しかし、ドミノの店はマウリシオのもので、ドミノはマウリシオの愛人だった。
アズールがマウリシオの情報を得るためバーに入ると、彼は間違ってマリアッチの黒いギターケースを持って出てしまう。
マウリシオの手下が、アズールを捕まえると黒いギターケースには、本物のギターが入っていたので、アズールは開放された。
今度は、マリアッチが手下に捕まり、マウリシオの別荘に連れていかれると、彼はもちろんアズールではないことをマウリシオは確認して青年を開放する。
その頃、アズールは、ドミノを脅しマウリシオの所に連れていってもらうことにしたが、ドミノは、その条件にマリアッチを殺さないことを約束させた。
アズールは、ドミノを人質にとったふりをして別荘の中に入ると、マウリシオは、ドミノとマリアッチが男女の中になっていたことに気づき、怒りのあまりドミノもアズールも射殺してしまう。
マリアッチも、その場に到着して、ドミノが殺されたのを見る。
マウリシオは、マリアッチの左手を撃ち、ギターを二度と弾けないようにした。
そして、マウリシオは、笑い、彼を蔑んだ。
マリアッチは、右手でアズールの銃をとってマウリシオを撃ち殺した。
マリアッチは、ドミノのバイクでシウダート・アクーナの町を出ていく。
ピットブルとレターオープナーを彼女の形見に持って行く。
青年は、左手を撃たれ、父と同じマリアッチになる夢は絶たれてしまった。
しかし、青年には黒いギターケースがある。
そう、中身は自分のギターではない、アズールのアレである。
青年は、ギターを持ったマリアッチのように見えるが、別の稼業をすることになるだろう。
彼を護るものは、今はこの黒いギターケースの中にある。
マリアッチは、夕陽の中を走り去って行った・・・
※ロベルト(ロバート)・ロドリゲスは、メキシコ系アメリカ人で、スペイン語も英語も話す。この作品は、スペイン語でメキシコ人俳優、スタッフによって撮影された。自主映画レベルの予算で撮影したが、コロンビア・ピクチャーズが気に入り、予算を追加した。
この第1作目で有名になったロドリゲス監督ですが、クエンティン・タランティーノもロバート・ロドリゲス監督も、日本映画の影響が大きく、この作品も小林旭の日活映画『ギターを持った渡り鳥』シリーズの影響が見て取れる。
僕は、この作品の時代ではないが、後にこのジャパニーズ・ウエスタンというカルト映画を観ることになった。なんでもありの日活映画らしい面白い作品です。
その、熱量をもった『エル・マリアッチ』もロバート・ロドリゲスらしい面白い作品になっています。