Dark  Water

 ダーク・ウォーター  




 2005年 U.S.A 映画。




 監督
 「ウォルター・サレス」
 
 原作
 「鈴木光司」
 『仄暗い(ほのぐらい)水の底から』より、

 脚本
 「ラファエル・イグレシアス」

 音楽
 「アンジェロ・バダラメンティ」

 撮影
 「アフォンソ・ビアト」




















 出演

 「ジェニファー・コネリー」
 (ダリア・ウィリアムズ)

 「アリエル・ゲイト」
 (セシリア(セシー)・ウィリアムズ)

 「ジョン・C・ライリー」
 (マーレイ、管理責任者)

 「ティム・ロス」
 (ジェフ・プラッツァー弁護士)

 「カムリン・マンハイム」
 (女性教師)

 「ピート・ポスルスウェイト」
 (ヴェック、管理)

 「ダグレイ・スコット」
 (カイル・ウィリアムズ)




 2005年、ニューヨーク。

 ダリア・ウィリアムズは、夫のカイルと離婚調停中だ。娘のセシリア(セシー)の親権についてもカイルと親権を争っている。

 ダリアとセシーは、ニューヨークの外れにあるルーズベルト島、細長いマンハッタンの隣の島のような場所でアパートを見つける。
 旧式の建物で少し陰気な雰囲気のするアパートだ。
 セシーは、そのアパートのアパートを見廻っていると屋上の給水塔の近くで、ハローキティのバックパックを見つける。
 セシーがそのバックパックのことをダリアに話すと、ダリアが管理責任者のマレーに問い合わせると、そんなモノは知らないと言われた。
 セシーは、初めの印象ではこのアパートを好きになれなかったが、ここに住むことを決めた。ダリアも娘の決断を聞いて契約することを決心する。



 ダリアとセシーが、引っ越して来て直ぐに寝室の天井から水が漏れ始め、天井に広がっていくのがわかった。
 ダリアは、周りを調べると上のアパートのすべての蛇口から浸水していることを確認した。
 彼女は、その部屋でリムスキー家の家族の肖像画を見つける。母親と父親、そしてセシーと同じくらいの少女。
 
 ダリアは管理人のヴェックに修理を頼んだが水漏れが収まることはなかった。

 ある日、ダリアは洗濯機の中で叫んでいる少女の姿(亡霊)を見る。ダリアは、すぐに女の子からの警告だと理解する。そして、ダリアは悪夢を繰り返し見ることになってしまった。


 一方、セシーの学校でも、担任の教師がセシーが会話している「架空の友だち」ナターシャの存在に悩まされていた。


 ダリアは、セシーが人形と遊んでいたエレベーターの中でナターシャと話している娘の姿を見て叱り、彼女がナターシャと話すことをやめるように言った。

 バスルームでセシーが、トイレや洗面台から水が吹き出ているいるのを見て気絶する。
 ダリアは、ここにいることに危険を感じたのでセシーの父親のカイルに彼女を彼の家に連れて行ってもらった。

 その夜、ダリアは足音がすることに気づき、その足音を追って行くと、屋上の給水塔まで行く。
 ダリアは、給水塔から水が漏れているのを見つけ、中に入るとナターシャの死体があるのを見た。
 ダリアは、慌てて警察に連絡する。

 管理のヴェックが、この事件に関わっていたことがわかり逮捕される。
 ダリアとプラッツァー弁護士は、ナターシャの両親が娘を故意に見捨てたことを知った。そして、ナターシャは、ダリアとセシーの母、娘の関係性に嫉妬し幽霊となって姿を現した。

 ダリアとカイルの離婚協議とセシーの親権については共同親権という形になり話がまとまっていった。
 ダリアは、部屋を出ていくために荷造りをしている。すると、少女が現れるが、ダリアは最初セシーと勘違いするが、セシーがバスタブで遊んでいることに気づき、少女がナターシャであると確信する。
 ナターシャは、セシーをシャワールームに閉じこめ水の中に引き込む。
 ダリアは最初ナターシャにセシーの手を離してくれと懇願する。
 そして、離してくれるなら私があなたの母親になると約束する。
 圧倒的な水でナターシャは、ダリアを引き込み溺死させた。

 ナターシャとダリアの幽霊は、母娘として廊下を歩いている。


 3週間後。
 カイルとセシーは、アパートで残りの荷物をとりにきた。
 エレベーターの中でダリアがセシーの髪を三編みにしている。
 そして、セシーにいつも一緒にいるからね、と伝えた。
 カイルとセシーの二人は、自分たちの家へと帰って行く。・・・



 ※日本の幽霊モノらしい、おどろおどろしい人間関係の中で恨みを持って幽霊になって行くストーリーは、日本人には馴染み深いし、心に入ってきます。
 ユナイテッド・ステイツの批評家には、陰鬱に暗くなるとあまり芳しくない意見もあったが、ジャパニーズ・ホラーを外国の観客は受け入れてくれました。
 雰囲気も良く出来た作品です。