Assassination of Jovenel Moïse.

 アサシネーション・オブ・ジョブネル・モイーズ。

 ジョブネル・モイーズ大統領暗殺事件。



 République d'Haïti

 "Haiti”

 

 レピュヴィリク・ダイティ(フランス語)


 アイティ(通称)


 ハイチ共和国


 

 

 Jovenel Moïse

 

 ジョブネル・モイーズ  



 1968.6.26〜2021.7.7


 ハイチ、トゥウ・ディノー郡、トル・デュ・ノール出身。


 ハイチの軍人・実業家(輸入業)

 

 大統領任期 2017.2.7〜2021.7.7




 今から丁度、1年前の2021年7月7日に、ハイチ共和国、大統領のジョブネル・モイーズが暗殺された。

 この暗殺事件は、容疑者こそ逮捕されたが、事件の真相は闇のままで、未だに解決されるどころか謎のままだ。

 一国の大統領が暗殺されたのに、事件がオープンにならないのは底知れぬ闇が存在している。




 『時間・場所』


 2021年7月7日、午前1時(真夜中の1時)に首都ポルトープランス近郊の丘陵地帯にあるペレラン 5地区のジョブネル・モイーズ大統領の自宅(公邸ではない)で暗殺(射殺)される。



 『大統領の遺体状況』


 モイーズ大統領は、12発の銃弾で射殺され、額に銃創、胴体に数発のがあり、腕と足首を骨折。

 左目には、「Gouge」「ガウジ」ガウジ痕とは、えぐられた痕。つまり、左目をえぐられた痕があった。

 と警察が正式に発表している。

 大統領の死体は、家の現場の床に横たわって死亡していた。

 ファースト・レディのマルティーヌ・モイーズ夫人は、射撃され被弾して重傷を負ったが命に別条はなかった。







 『事実と謎』


 ジョブネル・モイーズ大統領は、まず、銃撃されたのではなく、激しい暴行を受けた。その時に、複数箇所の骨折をした。

 しかし、1番謎なのが左目の「Gouge」で、左目をえぐられたことだ。

 その後に大統領は、12発のアサルトライフルの弾で撃ち込まれている。



 『想像』


 ※僕の想像では、ジョブネル・モイーズ大統領は、何らかの理由で『拷問』を受けた可能性が高いと思う。

 残虐な行為をしたことをあえて、ハイチ国民に知らしめる意味があったように感じる。















 ※押収された銃器や武器。


 『犯人』

 ジョブネル・モイーズ大統領暗殺事件の襲撃犯は、外国人の傭兵グループ(コロンビア人、26人)とハイチ系アメリカ人(2人)の計28人が襲撃した。

 コロンビア人の傭兵は、コロンビア軍の退役軍人で彼らのほとんどは、アラブ首長国連邦の海外の警備会社で働き武装グループとの実戦を積んでいるエキスパートだ。
 その中にコロンビア軍の元将校、マリオ・アントニオ・パラシオス中佐が関連していた。彼は、マイアミ(もう一つの事件の舞台)の事件に関連したとして最初に起訴された。

 2人のハイチ系・アメリカ人は、インターネットで通訳として雇われたと証言している。
 ハイチの公用語は、クレオール語とフランス語のため、スペイン語を話す傭兵のための通訳の可能性がたかい。
 この2人は、暗殺計画のことも知らなかったと言っている。



 『容疑者』

 コロンビア人の傭兵を雇った人物。
 ハイチ南部マリゴ出身の、
 クリスチャン・エマニュエル・サノン医師である。
 サノン医師は、フロリダ州・マイアミに住んでいる。


 『容疑者・逮捕』

 クリスチャン・エマニュエル・サノン医師は、7月11日にハイチ警察から大統領暗殺事件の主犯として逮捕された。






 ※写真は、コロンビア人の傭兵。


 『サノン容疑者』

 サノン容疑者は、アメリカ、フロリダ州・マイアミに拠点があるベネズエラ系のトニー・イントリアゴが経営するCTU(警備会社)、民間の警備会社の要人警護及び民間の傭兵を斡旋する会社(日本の警備会社とは別)から、26人のスペシャリストであるコロンビアの元兵士を雇った。
 当初は、サノン容疑者自身がハイチ次期大統領候補だということもあり、自身の警護目的で傭兵を集めた。


 『サノン容疑者、家宅捜索』

 サノン容疑者の、マイアミの自宅を捜査するのに、マイアミ警察の協力を得て、家宅捜索が行われると、弾薬20箱、銃ケース、車両2台、ドミニカのナンバー4枚などを押収した。


 『政治的動機』

 6月上旬に『政治的動機』をもってサノン容疑者は、プライベートジェットでハイチに到着。その時に、武器・弾薬・DEA(アメリカ麻薬取締局)のキャップ(帽子)を所持していた。
 当初の要人警護から、今回の暗殺事件のミッションに変更させたのではないかとみている。











 『コロンビア人傭兵』

 ジョブネル・モイーズ大統領暗殺に加わったコロンビア人傭兵のうち、3人は死亡(射殺)され、20人は拘束、5人が逃亡している状況だ。


 
 『襲撃の謎』

 何故、コロンビア人傭兵が大統領暗殺を実行したのか謎である。


 ※僕の考え。
 サノン容疑者の警護として集められたコロンビアの傭兵たちは、次のミッションとしてジョブネル・モイーズ大統領の暗殺を簡単にするとは思えない。
 彼らはお金(報酬)で仕事はするがテロ行為を簡単に引き受けることはない。
 プロフェッショナルな兵士が納得するミッションとは?
 僕の考えでは、クーデターをすると言われたのだと思う。
 他国のことだが、次期大統領候補のサノン容疑者から、悪政のジョブネル・モイーズを打倒するとすれば、兵士はクーデターをおこし、ジョブネル・モイーズ大統領を排除(殺害)することの理由になる。
 これで、クーデター計画がおこなわれ、実行、彼らはミッションを遂行したのだと考える。(あくまでも、僕の仮説)



 Part 2に続く。