Oblivion
オブリビオン
2013年・アメリカ映画。
製作・原作・脚本・監督
「ジョセフ・コシンスキー」
原作
「アーヴィッド・ネルソン」
脚本
「カール・ガイダシェク」
「マイケル・アーント」
音楽
「M83」
撮影
「クラウディオ・ミランダ」
主演
「トム・クルーズ」
(ジャック・ハーパー)
(コールサイン、Tech49)
(Tech52)
「モーガン・フリーマン」
(マルコム・ビーチ)
「オルガ・キュリレンコ」
(ジュリア・ルサコーヴァ)
「アンドレア・ライズボロー」
(ヴィクトリア・オルセン)
(ヴィカ)
「ニコライ・コスター=ワルドー」
(サイクス軍曹)
「メリッサ・レオ」
(テット)
(サリー)
プロローグ
2077年・地球。
2017年、地球は異星人、スカヴの侵略を受け、全面戦争になった。
人類は、核兵器を使用して地球は人類が住むことの出来ない惑星になり、人類の大半は土星の衛星タイタンに移住した。
「Tech49」テック・フォー・ナインのコールサインを持つジャック・ハーパーとヴィクトリア・オルセン、通称ヴィカは、たった二人でこの地球のエリアに残され、高度1000メートルの上空「Tower49」タワー・フォー・ナインから地上を監視している。
その任務は、ジャック・ハーパーはエンジニアで海水を核融合エネルギーに変換する水力発電のプラットフォームの「ハイドロリグ」のセキュリティを担当する戦闘用ドローンの修理をする。もう一人のヴィカは、通信室で「タワー49」からテットのサリーとの通信と、パトロール中のジャックとの通信業務を担当している。
それと、ジャックは異星人のスカヴの残党を殺すための仕事もある。
ジャックの担当エリア。
ある日、ジャックは地上パトロール中に墜落した宇宙船(後にオデッセイ号だとわかる)を見つけた。
彼はその宇宙船から生存している女性を発見する。
生存維持装置のポットにかかれた名前から、彼女はロシア出身の女性で、ジュリア・ルサコーヴァだとわかる。
ジャックは彼女を救出する。
目覚めたジュリアは、彼を見ると「ジャック」とつぶやいた。
彼女は、ジャックのことを昔から知っているような感じだ。
ジャックは、ジュリアから名前を呼ばれると、彼も何故か彼女のことを知っている気がするみたいだ。
ジャックは、フライトレコーダーを回収していると、スカヴに捕らえられてしまう。
スカヴとは、2017年に地球に侵攻した異星人の呼び名である。
スカヴの秘密基地。
ジャックがスカヴたちに連れて来られたところには、マルコム・ビーチと名乗る男がいる。
彼は、マルコム・ビーチという男から、君が知っているスカヴは、エイリアンではなく、2017年の核兵器使用後の人類の生き残りで、人類のほとんどが移住したと言われている土星の衛星『タイタン』だと聞かされているだろうが、そんな衛星は存在していない。
人類の一部は宇宙ステーションに移動した。
それに、人類の本当の敵はエイリアン(スカヴ)ではなく『テット』と言う物体であると教えられる。
『テット』とは「宇宙管制センター」のことで、ヴィカと交信していたのは、その本部であるテットそのものだった。
テット本体と通信システムのサリーは、同じモノで、VRシステム(仮想人物)の姿をもっている。
そして、テットとは異星から来た人工知能AIのようなシステムなのだ。
そのテットこそが人類の敵であったと説明を受ける。
マルコムは、テットと戦うレジスタンスのリーダーであった。
ジャック(Tech 49)は、彼から『汚染地区』と呼ばれるエリアに行けと言われ、彼はその地区に足を踏み入れた。
ジャックは自分と全く同じ人間のジャック(Tech52)と出会う。
ジャックは、自分とヴィクトリア(ヴィカ)がテットによって量産されたクローン人間であり、テットの命令によって残った生き残りの人類を抹殺するための任務をおっていることを知る。
湖畔の家
ジャックが、コツコツと集めたアンティーク品の道具や機器がある家で、ジャックとジュリアは結ばれる。
そして二人は、戦いが終わったら残りの人生をここですごそうと約束する。
スカヴの秘密基地
ジャックは、マルコムたちの計画通りに攻撃用ドローンを再プログラミングしてテットへ核爆弾を送り込んで爆発しようとした。
その矢先、ドローンがテット側から攻撃を受け壊されてしまう。
そして、ジャックとジュリアは、テットの命令でオデッセイ(宇宙船)の生存者をテット本体に連行しろとの指示があったのでそれを装ってテット内部に入ろうと計画する。
ジャックとジュリアがテット内部に入ろうとするときに、サリーとの交信でジャックは嘘をついている時の声だと判断されて入るのを拒否されるとジャックは、「ジュリアは死なせずに人類を存続させたい」と本心を言うとテットは受け入れた。
彼らは、数多くのクローンたちがいるテットに入った。
ジャックがテットの前でコールドスリープ装置を開けると中にいたのはマルコムだった。
テットは、攻撃用ドローンで二人を殺そうとするが、ジャックとマルコムは爆弾を爆発させてテットを破壊した。
地上にいる攻撃用ドローンの全てが停止した。
湖畔の家
ジュリアは、湖畔の家で目を覚ますと、テット本体が爆発しているのを見ている。
ジャックとマルコムの犠牲によって人類は救われた。
エピローグ
湖畔の家・3年後
ジュリアは、ジャック(Tech49)との間にできた娘を出産した。
今、家にはレジスタンスの生き残りのメンバーと、それにジャック(Tech52)がいる。
彼は、汚染地区にいたクローンだ。
ジャックは言った「自分だから、この場所を探し出せた」
彼は、ジャック・ハーパーのオリジナルの記憶が自分の中にあることを確信している・・・
※本作は、核兵器使用後の世界を描いているので、禅的な空虚な世界観があるSFに仕上がっています。
トム・クルーズの映画としても静かな雰囲気の作品です。
ジョセフ・コシンスキー監督は、こういった作品の特徴を的確にだせる優れた監督です。