ゆうこりんのブログ

 

 

「僕の小説は油絵みたいなものだよ」

 

私が尊敬してやまない三島由紀夫の言葉です。

 

油絵を描いていて

少しでもキャンバスに白い部分が残っていると

どうしてもそこにベタベタと絵の具を塗りたくなる。

 

三島由紀夫は自分の文体をそのように表現していた。

 

すごくわかりやすい言い方だと、私は感心した。

 

三島由紀夫というだけで敬遠する人は大勢いる。

 

装飾語が多すぎて何が何だかわからない、

そんな風に感じる人もいるだろう。

 

でも、私はいつからか三島由紀夫の文章に取り憑かれた。

 

今年、カズオ・イシグロさんが

ノーベル文学賞を受賞された。

 

もし、三島由紀夫が自決していなかったら

絶対に彼はノーベル文学賞を授かっていたと思う。

 

いや、これは私の希望であって実のところはわからない。

 

「純文学」というだけで堅苦しいと思われ、

ライトノベルしか読まない若い人は嫌うだろう。

 

でも、彼の多すぎるといわれる装飾語は、

まるで音や匂いを引き連れてくるようで、

私にはとても心地いい文章なのだ。

 

三島由紀夫は太宰治を嫌っていたが、

私は太宰治の小説も好きで学生時代によく読んだ。

 

でも、私にとって「天才」は三島由紀夫しかいない。

(文学において)

 

私が100歳まで生きるとしたら、あと45年。

その間、いろんな事があると思うが

私は書くことを絶対にやめない。

 

TOP画のノートはノーブル ノート

紙質が良くて万年筆でも毛筆でも滲む事がない。

100ページで900円ぐらいだからお安いと思う。

 

なんでもない事をだらだらと書いている。

 

全然書けない日もあるが、スラスラと文章が書ける日は

 

「あ〜三島由紀夫が降りてきたんだ」

などと能天気な事を思いながら書いている。

 

あと、45年生きて私は文壇にデビューしたいびっくり

 

 

小川 夕子