「よあけ」
作・画/Uri Shulevitz
訳/瀬田貞二
水彩画のきれいな美しい絵本です。作者はポーランド出身で第二次大戦後にアメリカに渡ってから絵本を製作したそうです。
もう、絵が素晴らしいです。夜明けの時間の移りゆくさまを切り取ったお話で、セリフはありません。ただ、淡々と様子の変化を囁いているような言葉。さすが、瀬田貞二さんです。絵の静かな力強さをさらに際立てた心地よいリズムです。最後のページの多彩な夜明けに思わず息をのんでしまいます。
レックスとパキは毎年、登山に出かけます。西穂高、駒ケ岳…夫と男3人旅。山のうえから見る星空や夜明けのひと時は言葉に表せない世界なんだそうです。なんとなく、それを思い起こさせる絵本です。
絵本を読んでいると、朝もやのにおいまで感じられるような不思議な感じです。
とても静かで美しい絵本です。なので、幼いころはあまり反応が良くないかもしれません。が、感受性が大きく変わってくるときに「そこにある」と共感できる絵本だと思います。そんな絵本も本棚に隠し持っていてもいいのではないでしょうか。
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