今更ミシンな御年頃 | 取り敢えず与太話 FTMアスペルガー児のぼくがホザくんだし…

取り敢えず与太話 FTMアスペルガー児のぼくがホザくんだし…

日々感じた事や、兎に角伝えるべきセリフを文字にして発信。皆を傷つける事は極力避けながら、周囲と幅広く関わりを持って行こうと望むぼくの記録。イマジネイション有り余る限り性を出します!

ここ数年間で培ったなけなしの裁縫スキルを総動員して、廃材リメイク作品第1号、ウクレレケースを製作中。これは、誕生会アートのリベンジ。

 

―と大々的な発言も、ミシンを触ったのは、高1の家庭科(被服)以来、20年前後のブランクは著しかった。下糸が通せなかったり、補充(巻き)にも、本体に絡らんだりで、苦戦を可也強いられた。それでも、雑巾を何十枚も縫い上げたキャリアーに自信とモチベーションが段々伴って来た。

 

なのに、重圧がぼくを容赦なく圧し潰した。どこから始めりゃいい? 設計図さえないのに…。楽しみだった給食のメニューをも呆気なく押し退け、3日も作業所をサボッてしまった。だから、洋裁の知識と経験を持つ母と着手へ至る。初めこそは、母子で葛藤もしては、ぼくの方が混乱もした。

 

苦労も乗り越え、機転も遺憾なく発揮可能になれた物。緩衝材の役割を果たすマットや、開閉に欠かせぬファスナーは流石に百均で購入も、使う布は、捨てる羽目になった折り畳みの傘。布も巻き添えなんて勿体なく、状態が万全な限りは使わせて戴きたい。貧乏性のリサイクル精神。

 

ぼくは当初、ハードタイプを作ろうと計画していた。然し、時間の浪費で現在のソフトタイプに切り替えねばならなくなった。半年分も棒に振った。

 

本物へ1mmでも近付けるには、観察を怠らず、スマホのカメラに'モデル'を何枚も、あらゆる方向から収めた。鞄や本格的なリュックサックについて、検索もした。製作手順を母と話し合う中、バイアステープも使おうと、ぼくは提案もしたが、母曰く、大変だからと、結局諦めてしまった…。

 

今思うと、そんなに苦しんではおらず、寧ろ楽しんでいる。どんな形であれ、完成が楽しみで仕方ないのだ。手を付けた以上、ぼくはやり遂げずして気が済まない。完璧主義の了見がスパート由々しく先行している。未完成だけは免れそうでも、これで満足する気は、毎度の如く更々ない。

 

未成年期は現役だった我が家のミシンも、長らく眠っていた所為か、先代のPCよりも再起動に愚図っていた。1・2度か正常に動いた翌日、動かなくなってしまった。下糸を巻く機能もその時点で作動を拒んでいた。対応するボビンの型も違えば、ボビンケース対応と来た物で、学校にある型式や、昨今関わったり、現在お世話になっている機種も、基本は同じで細かな部分は微妙に異なる。大きな相違点は、ボビンを裸で使う所。

 

片や半田鏝の経験は、ミシンに比べ、無いに等しく、ぼく自身がおめおめと使える発言できやしない。場数をどれだけ多く踏んだか、それが自身の源泉になる。作り出す人々に憧れ魅せられ、ぼくも又同じ歩み。高みを目指し見つけた居場所。創造の意欲と好奇心は希望の発芽へ。