連休明けの訃報、それは作業所の所長室を訪れ、間もない頃だった。
ソファーに馴染み深い顔の写真が写っていた。この人何処かで…。
所長に聞くと、癌を患い2箇月で他界されたそう。連休中の出来事。
名を訊き、それは青天の霹靂だった。おれの部署にいた同僚(先輩)。
シルク印刷の場で懸命に働かれていたな…、今思えば尊敬に値する。
全く会話もしなかった。先週の火曜日はボンベで酸素吸入してたっけ。
去年の3月1日に女性利用者が亡くなって、たった14箇月の訃報。
あの男性こそ見た目は健康そうだった。それは正に残酷なる運命。
昨日、美容室で幼くも他界した大下えみるちゃん(風見しんごさんの娘)や、畠山彩香ちゃんの事を考えていた。今生きていたら、どんな女性に育っていたろうか…? 両者共、殺された様な人生の結末だった。
生きとし生ける命はいつか死ぬにしても、こんな死に方は多くが嫌う。
そして、私立恵比寿中学のリナナンが天に召され、丁度3花月が経過。今年も尊き生命がこの世から発って逝くんだなと、物悲しき初夏。
季節の変わり目だとかで口実にされても、命なんて1つしかない。
ハッキリ思う。神様は人に好かれた存在を容赦なく現世から追放。
若しデスノートを手にしても、ぼくは夢に向かう頑張りを強く認めたい。
人に笑顔や希望を与える存在は、皆の大好きが沢山籠っているから。
今日、訃報を知った同僚も部署内では誰より役立っていたから。
一生懸命な労働振りも、先週見せた苦しそうな姿も忘れない。
障害者を預かる作業所は、死別も教わる場。人の尊厳はそこで学ぶ。