pocher  No.106



北海道旭川さんろく街
居酒屋ダイニングpocherポシェのブログへようこそニコニコ


今回はちょっと涙が出てしまう内容でごめんなさい
でも、ここに残しておく事で
いつでも振り返って忘れずにいたいなと思い、書き記すことにしました



pocherポシェが大好き!オーナーシェフ夫妻が大好き!といつもpocherポシェへの愛を惜しみなく伝えて下さったお客様が11月8日に永眠されました。


小林春日様

pocherポシェブログ「お客様の声」にも登場して頂きました。


出逢いは2017年6月
メイクレッスンに嫁が参加した事がきっかけでした
優しい雰囲気と可愛らしい声が第一印象。
それからお友達としてのお付き合いが始まりました

彼女のブログを拝見していて、癌闘病中である事は知っていたのですが
初めて2人でランチでお会いした時に
これまでの闘病経過をじっくりと聞かせてもらう事が出来ました


その時の写真です

癌闘病にまっすぐ進んでいく彼女の持つ不思議な魅力に引き込まれまして
それからも親しくお付き合いさせてもらいました

彼女にpocherポシェの存在を知って頂いたのはその後の事でした

2017年12月
旭川調理師専門学校の学生が実習に来るのをきっかけに始めた『期間限定ランチ』にご来店いただきました



それからpocherポシェの料理が大好き!
オーナーシェフ夫妻が大好き!
といつもpocherポシェへの愛を惜しみなくSNSに伝えて下さっていました

時にはランチにお友達と
時にはランチにお一人でふらりと
体調が良かった頃は
ほぼ毎週来てくださり
週替わりメニューはもちろんのこと
ランチメニューは全部制覇されていました









その度にオーナーシェフとはデヴィッドボウイや日常生活の話で盛り上がりました

pocherポシェの料理教室にもご参加いただき、その料理をご自宅でも実践して下さっていました
その時の集合写真です

ご自宅でも実践してSNSにご紹介してくれました







今振り返ると

彼女がpocherポシェにご来店頂いたひと時は
オーナーシェフとデヴィッドボウイに浸ったり
奇遇にも彼女の懐かしいお友達と偶然の再会が起きたり
集まったお客様同士が初対面でもほのぼのとした雰囲気になったり…

穏やかでステキな時間が引き寄せられていたように感じます

そして彼女と過ごした後は2人とも清々しい気持ちになっていました

いつも笑顔の彼女を見ていて
何となく、これから先は病を克服していくとしか考えられませんでした



しかし、度重なる入院、抗がん剤治療、副作用による食欲低下や体力低下

その事がブログからも感じていたのに
体調が復活するとまた彼女はランチに来てくれました



2018年8月
嫁が北海道マラソンのフルマラソンに挑戦する頃
彼女は入院していました
体調が優れない中、テレビ中継を見て応援してくれていたんです




フルマラソン完走後、報告をいち早く連絡し、とても喜んでくれた彼女。
退院したら完走メダルを見てほしいとずっと思っていました


しかし、その思いは叶いませんでした


その後入退院を繰り返しながら
ランチやお茶のお誘いをいただいたり、お誘いしたりしながらも
どうしてもお互いの時間の都合や、彼女の体調の事があって
メッセージでのやり取りとSNSでの近況報告でしか連絡が取れない状況でした


10月24日
嫁が 共同炊事『みんなの台所』という活動に参加しました
共同炊事の本来の目的である『炊事を通してお互いを助け合う』という活動です

この頃の彼女は明らかに身体が辛い状況でした
ご主人のために料理を作りたい、でも体力がない様子がわかっていたので
彼女の分の料理も作り、ご自宅に差し入れに伺いました

しかし、彼女の体調のタイミングが合わず起き上がれない状態だったので直接お渡しできず
玄関先に置いて帰宅したところ、彼女から電話がきました
久しぶりに聞く彼女の声はいつもと変わらず。そして『ありがとう、ありがとう』と。
その日の夜は早速その料理を食べて下さった様子をSNSに紹介してくださいました


食欲出たらいいな、こうして他の事でも力になれたらいいなと思い、差し入れできて本当に良かったと思っていました。


しかし、その後
お会いする約束の日が体調の都合でキャンセルとなりました
「体調見て必ず会えると信じてるから」とメッセージを頂いていましたが
ブログを見るとかなり体調が優れない様子が察知されていて
何となく不安になっていました


その予感が的中したのは、11月8日
彼女が最後に残したブログをご家族の方がアップした事で知りました

最期のブログはご本人がこの日のために書き残し、ご家族に託していたとの事です。



なんて凄い人なんだろう
こんなにエネルギーいっぱいに生きてきて
沢山の方に愛情を惜しみなく表現してきた
彼女の生き様、そして最期の終え方に
とにかく涙が止まりません


11月9日
彼女のご自宅で開催されたお別れ会に
2人でご挨拶に伺いました

彼女は美容師の甥っ子さんに素敵にメイクをされており
いつもと変わらない顔でした

やっと会えた
それなのに
それなのに
もうこれが最期なんて。


彼女は本当によく頑張りました
52年の生涯を精一杯生ききりました

こうしてブログを書いていても
涙が止まりません

この日の夜
同じくお別れ会に参加した彼女のご友人夫婦がご来店くださいました




中野特殊刃物工業
中野由唱様、妙敦様ご夫妻です

また、シェフと嫁の個人的なSNSではランチや料理教室でご一緒した方々から彼女への追悼のコメントやメッセージを頂きました。

彼女と出逢い
沢山の思い出を振り返って気づいたこと

それは
居酒屋ダイニングpocherポシェが
単なる居酒屋ではなくて
素敵な出会いと縁を深められる場所であるという事を


彼女を通して
気づかせてくれました

美味しい料理を食べて笑顔になってほしいのは勿論のこと
pocherポシェがこれからも皆さんにとってかけがえのない場所であってもらえたら…
こんなに嬉しい事はないと思います


もう泣かないって決めても
やっぱり涙が出てしまいますが
『それでいいんだよ〜』って言ってくれる
可愛らしい彼女の声が聞こえてきそうです

お別れ会の翌日、11月10日
ご家族のご厚意で、ご自宅からの出棺に立ち会わせていただき
オーナーシェフは霊柩車まで
彼女の棺を抱かせてもらうことができました


手を合わせて最期のお見送りをした後
空を見上げると
さわやかな青空でした


春日さん

お名前の通り
春の日差しの様で
天真爛漫でとても素敵な方でした

あなたに出逢えたことは
人生の財産です


これからもご来店頂くお客様が
pocherポシェでステキな時間が過ごせますよう
これからも精進して参ります


春日さん
本当に本当にありがとう


哀悼の意を込めて


最後まで読んで下さり
ありがとうございました

小林春日さんについて他の方もブログに書き記されています
彼女のお人柄が更に伝わります
ぜひ、読んでみてください



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