もろもろ | 湘南の建築家のひとりごと

もろもろ

庫裡の改装工事が進行しています。

お客様にはお住まいいただきながらの工事なので
順番に部屋ごとに解体して大工さんが壁や柱の組み替えや補強を施し
仕上工事に進めていく手順です。
なかでも、その部屋だけで完結が難しい設備の配線や配管などの段取りも
見据えて、順次完成させていく作業は職人さんの力量が問われます。
幸い、クレバーな大工さんの棟梁を筆頭に横の連携プレーが絶妙に組まれているので
現場監理に行く度に確実に進行しているので安心しています。

先日、階段吹抜部分にサッシが取り付けられていました。
建物全体の配置として本堂や客殿などが前面に位置するので
庫裡が比較的北側に位置しています。
そこで階段吹抜部分を利用して高い位置から終日に安定した採光を得る為に計画しました。

吹抜越しにサッシの前に立って、外を眺めるととても素晴らしい景色が
入り込んできました。
視線の先に、本堂と客殿の屋根瓦が見えてくるのです。
暫し、見入ってしまいました。
入母屋造の屋根が高くそびえ、手前に連なるように客殿の屋根が低く伸びて
迫力のスケール感です。
そして、長い時間を経た瓦全体の色合いが、静寂さと荘厳さを醸し出し
何ともいえない雰囲気が伝わってきます。

改装工事という、現在からこれから先へ向けての行為のなかで
新しくつけた窓から入り込んできた、時間の重みを感じさせる景色が生まれることで
過去と現在の同時進行的な感覚や、不変的な建築の大切さを知ったような気がします。


$湘南の建築家のひとりごと





変わって、最近の雑誌。
ELLE decorationの雑誌を定期的に購入しています。
フランス版とUK版のどちらかを、その号ごとに面白そうな方を選んでいます。
海外のインテリア雑誌をいろいろ見てきましたが、この雑誌はインテリアの趣向が
偏らず、スタンダード的なスタンスをとりながらも
洗練された実例集が多く掲載されていて参考になります。

今回はUK版にしました。
定番の椅子などと年代物の家具との絶妙な組合せや、そこに置かれている
小物などのディテールのセンスの良さが「さすが!」という感じです。
            $湘南の建築家のひとりごと




最後に親バカな一枚。
子供が紙粘土でつくった動物たち。
写真の他にも、キリンを描いた絵などがありますが、関節の動きまで
子供ながら、緻密に観察していて感心しています。
私も、そこまでの緻密な設計を!と習いたいくらいです...
ここまで、雑な私の性格ではいまさら遅いか...
$湘南の建築家のひとりごと