身体の不調の大半の原因は血液の汚れと消化不良。
消化を担う酵素は自然界に数千種類も存在するといわれ、人の体内だけでも約三千種類の酵素が存在すると言われています。
ひとつの酵素は、ごくごく狭い範囲の中でしか仕事をせず、各々が専門分野の仕事を身に着けています。
そして他の分野の仕事には一切手を出さないという人間でいえば、まるで専門職人のような頑固な一面があります。
そのため、人間が様々な生命活動を行うには、三千種類の酵素が必要になります。
たとえば、胃の中でタンパク質を分解する役目のペプシンは、ひたすらその作業のみを続けます。
だから、脂肪が入ってきたとしても、ついでに分解することは一切ありません。
そのため、ある仕事を行う酵素が一種欠乏しただけでも、生命活動に重大な支障をきたしてしまうことがあります。
難病とされる病氣のなかには、「酵素欠損」が原因とされるものもあります。
一方、酵素にはデリケートな一面もあります。
それは氣にいらない環境では仕事をしなくなるということです。
温度が摂氏三七度~三九度、中性に近いpH6から7あたり、これが酵素にとって絶好の環境です。
つまり少し身体が温まっているときに酵素がよく働くということです。
冷えは万病の元と言われるのは、こういった理由もあるのです。