はい、
日本でもっとも、
ダイニングのことを考えている、
日本唯一のダイニングコンサルタント、黒羽です。
インテリアの仕事で、
店舗に置くスツールをさがしています。
デザインは、シンプルで良いので、
すぐに見付かるなぁと。
たかをくくっていると、
「うぅ…ここんとこが…」
「ここが、もちょっとこうなれば…」
既製品でさがしていると、
よくあることです。
かといって、
オリジナルでつくる予算もない…
カタログ棚の端っこの方まで、
さがしていると、
「KAWAJUN」の文字。
ドアハンドルなどの「金物」で
有名なメーカーです。
ちょっと値は張るのですが、
デザイン性の高い製品が多く、
設計事務所時代は、
よく使わせていただきました。
そんな「KAWAJUN」さんの営業さんが、
数年前にふらっと来て、
カタログを置いて行きました。
「KAWAJUN Public Furniture」
KAWAJUNさんの家具販売部門が
あたらしくできたようでした。
当社…会社の見た目はふすま屋ですが、
事務所登録をしてある設計事務所でもあります。
ネットで見つけて、
来てくれたんでしょう。
ふすま屋でごめんなさい…と言いながら、
機会があれば…という打ち合わせをした
記憶があります。
その「機会」がやってきました。
デザイン性が高いところは
家具にも反映されていて、
パブリック製品も、
デザイン的な納まりが
上手な製品が多いです。
ただ…
最近、考えることがあります。
インテリアに「カッコイイ」は
必要か…
そりゃ、
「インテリアデザイン」という
言葉があるのですから、
必要に決まってます。
必要というより、
あたりまえの話…ですね。
空間の演出は、
その空間に「いる人の気持ち」を
大きく変化させることができます。
その空間で人が感じるものを
変えてしまう…
例えば、
素敵なインテリアのレストランで
食べる食事は、
その味わいをさらに高めます…
カッコいい素敵なインテリア＝空間は、
もちろんあって良いし、
それは、人が求める基本的なモノの
ひとつなのかもしれません。
ぼくが気にしているのは、
はき違えたカッコよさ。
デザインすることによって、
カッコよくはなったけれど、
使い勝手は悪くなってはいないか…
ということ。
ぼくが扱うのは、
住宅のダイニング。
ダイニングは、
人が集って、
コミュニケーションをとる場所。
そこに、
「カッコいい」を理由に、
座り心地のよくないチェアや、
高さの合わないテーブルが
置かれている。
とても、良くあるコトです。
「空間の本質」を
考えていない空間ですね。
冒頭の店舗の話…
デザインを手がけた建築家は、
その「本質」を大切にされる方。
必ず、
良い店舗ができあがることに
なっております。
今から、楽しみです。
fuscoma.
クロハチインテリアデザイン
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